内容説明
本書においては、特にイギリス憲法が歴史的形成物であるという点に注目しつつ、イギリス憲法を構成する法源の中において成文として表明され、イギリス憲法を支える柱とされる六つの重要な成文法―マグナ・カルタ、権利請願、権利章典、王位継承法、議会法、ウェストミンスター法―の憲法史上の意義を検討し、それらがイギリス憲法の背後に一貫して存在し、イギリス憲法の発展を支えてきたと考えられる改革的保守主義―経験と現実を重視しつつ、柔軟かつ漸進的改革を行うとする思想―に沿う成立過程を辿ってきたことが示される。
目次
第1章 マグナ・カルタ
第2章 権利請願
第3章 権利章典
第4章 王位継承法
第5章 議会法
第6章 ウェストミンスター法