内容説明
近代化と独立をめざす植民地期朝鮮において、近代文学の曙を告げた長篇小説『無情』をはじめとする代表作品を周到に分析し、李光洙文学の特質を剔抉する、わが国初の体系的研究集成。
目次
序章 「芥川賞委員會」と李光洙
第1章 李光洙の長篇小説の読まれ方
第2章 『無情』
第3章 『再生』―レイス・リジェネレイション
第4章 『土』―環境適応=土への適応
第5章 サイエンスロマンとしての『サラン』
第6章 『サラン』以後の李光洙
終章 女性に背負わされる民族の将来
著者等紹介
和田とも美[ワダトモミ]
1970年生。東京外国語大学外国語学部卒、同大学院博士前期課程修了。1995‐1999年ソウル大学大学院博士課程留学。文部省アジア諸国等派遣留学生。2007年博士学位取得(ソウル大学)。現富山大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。