内容説明
いのちに向き合うフェミニズム批評に取り組んできたメンバーの作品は、期せずして合い呼応し、女、性、民族、歴史、文学、映像、メディア、教育など多様な視点から、核や原発のもつ反生命性、反人間性を浮かび上がらせ、まさに文明史の転換を示唆している。
目次
1 講演
2 衝撃のあと
3 産む性・いのち・女
4 女性表現から見えてくるもの
5 歴史を探る・地域からの発信
6 メディアへの視点
7 教育の現場から
詩
声明 「脱原発」を訴える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
5
女性研究者が多いので年齢までは推測できない奥付。人の命を選ぶ権利は誰にもない(9ページ~)。だからこそ憲法25条生存権があるのだ。内部被爆の恐ろしさが爆心地におられたという林京子先生のご講演でよく理解できた(92ページをも参照)。遠藤郁子氏は3.11の10日後結婚式だったようだ。選りに選ってこんな時期に・・・と心中を察する。無理解よりも根が深いのは無関心(36ページ)。然り。格差と不平等の上にしか成り立たない原発(72ページ)。経済の繁栄のために命さえ奪っても構わない産業社会の病根(126ページ)。自戒。2013/01/23
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