内容説明
この著作は経済学、社会学、政治学の諸理論の総合であり、現代アメリカ資本主義の危機に関してこれを適用したものである。このような知的、政治的専門分化の時代にあっては、現代の危機に関する「総合的」な理論の探究に乗り出す無謀で野心的な社会理論家や政治学者は仮りにいたとしてもごくわずかである。しかしながら、そのような研究の旅路は今日不可欠のものである。その理由の一つは、社会理論が専門分化する反面、経済、社会、政治はますます一つのものになっているからであり、他の理由は、ブルジョア思想が階級闘争を無視する反面、今日階級闘争が世界中に噴出しているからである。
目次
第1章 個人主義
第2章 歴史的危機、階級闘争および現代資本主義の起源
第3章 現代危機の起源
第4章 貨幣資本・商品資本の循環と現代の経済闘争
第5章 生産資本循環
第6章 消費過程
第7章 経済的社会的再生産と資本主義国家
第8章 新個人主義、そしてそれを超えて
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- 和書
- 世紀末画廊 河出文庫