石川啄木と北一輝―新たなる「地上王国」の予見

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石川啄木と北一輝―新たなる「地上王国」の予見

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784275007377
  • NDC分類 910.268

内容説明

本書における著者のモチーフにかかわっていえば、啄木が死の迫りくる前年、自己の最後の思想は「国家社会主義」「社会主義的帝国主義」だと言い残して死んで以来、その内容は永久にわからないとされてきた。しかし、同世代者北一輝と比較することによって、この謎はほぼ全面的に解明されたと信ずる。二人の希求憧憬した「国家」は、「地上の王国」レバイアサンであり、これはそれ自体「生命」と「人格」を有して天皇も国民もその内側に伴呑していくものであった。

目次

序章 新たなる神―ナショナリズムと社会革命の結合
第1章 辺境からの出発―叛逆の精神的基盤
第2章 浪漫主義の洗礼―「想世界」への飛翔
第3章 変革の意志―「ワグネルの思想」と溟北の「乱賊」説
第4章 日露戦争―燃えあがる「国家」生命の予感
第5章 戦後状況―幻滅からの出発
第6章 漂泊―函館、小樽、釧路時代の啄木
第7章 自然主義―啄木の小説と『ローマ字日記』
第8章 国家思想―「地上の王国」レバイアサン
第9章 社会主義―明治国家への対峙
第10章 西郷伝説―ありうべき維新革命の希求
終章 予言者的思想家―J.J.ルソーとともに

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