体系と歴史―ヘーゲル哲学の歴史的位置

体系と歴史―ヘーゲル哲学の歴史的位置

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  • サイズ A5判/ページ数 185,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784275007094
  • NDC分類 134.4

内容説明

ヘーゲル論の新しい試み。現代実践哲学復権の旗手、マンフレート・リーデルが、近代の啓蒙と科学の第1段階におけるヘーゲル哲学前史、及び弁証法的哲学を「概念の骨折り」と断罪する、あの「第2の啓蒙」の段階におけるヘーゲル哲学後史を描く。

目次

1 ヘーゲルとマルクス―理論と実践の関係の新しい規定
2 ヘーゲルの歴史哲学における進歩と弁証法
3 知識・信仰・学問―批判的神学としての宗教哲学
4 自由法則と自然の支配―法哲学の2分法(デイコトミー)
5 ヘーゲルおよびマルクスにおける人間学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

8
近代哲学はデカルトやベーコンまで遡れるが、ヘーゲルがまた一つの分水嶺を成してる。マルクスがその継承者。それは歴史を哲学に取り込むことによって従来の理論・実践関係を破壊したことによる。生命を純粋に主体的活動と捉えれば精神になる。肉体はすでに征服された自然、肉体の外にある自然はまだ未整理の素材として現れる。精神は肉体によって規定され生物学的個体となる。その限定された個体が自然を労働を通じて征服する。それが同時に精神が自らを形成していく歴史。哲学の対象はもはや彼岸の体系ではなく、歴史を通じて実現する自分である。2020/10/18

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