内容説明
今日の日本農業は、兼業農家・兼業農業を除いては論ずることができず、農業構造とその再編を問題にする場合にも、まったく同然である。今日のわが国農業問題、農業構造問題、その再編問題は、兼業農家・兼業農業問題にいわば収斂されているといっても、あえて過言ではない。兼業化の著しい深化のなかで、その兼業農業をいかに適正に再編し、農業構造をどのように合理的に再構成するかが、今日問われている焦眉の課題といっていいであろう。本書はこういった課題を、個別および共同の実態調査とそれにもとづく共同研究によって、理論的、およびとくに実証的に研究・解明しようと試みたものである。
目次
第1編 兼業農業再編=地域農業再建の方向と課題(兼業農業の再編と地域農業再建;農業生産の集団的組織化;集団的土地利用と地域農業の再建;再編=再建と農協・市町村行政の役割)
第2編 地域農業確立の実践過程―農山村地帯〈兵庫県篠山町〉の事例を中心に
第3編 兼業農業再編への模索―平坦水田地帯〈岐阜県平田町〉の事例を中心に
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