内容説明
愛国・愛族という名の甘美なスローガン、その陥穽―日本という差別社会で、国家と民族のはざまで、苦闘し続けた在日一世・二世。愛するもののために生きようと、懸命にもがきながらも否応なく背徳の道へ引きずり込まれて行く、その生きざまを描ききる著者渾身作。
著者等紹介
朴重鎬［パクチュンホ］
１９３５年北海道室蘭市に生まれる。１９６０年東京外国語大学イタリア語科卒業。室蘭文芸賞（１９８７年）、北海道新聞文学賞（１９８８年）、室蘭文化連盟芸術賞（１９８９年）、平林記念賞（１９９２年）
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