内容説明
本書は、燃料電池の研究や事業を始めようと思う人が、最初に、そして必ず直面するであろうと思われる電気エネルギーと熱物質収支について、分かりやすくかつ詳細に解説すると同時に、燃料電池発電システムにおける熱物質収支を計算するための教科書、参考書、あるいは実用ハンドブックとしての役割を目的として書かれている。
目次
第1章 燃料電池発電システム(燃料電池とは;セルとスタックの構造;システムの基本構成)
第2章 熱・物質収支計算(セルの基礎理論;スタック;発電効率;燃料電池発電システム;システムの熱・物質収支計算)
第3章 計算プログラム(エクセルによる計算)
第4章 発電効率から見たシステムの最適化(PEFC発電システム;PAFC発電システム;外部改質形MCFC発電システム;内部改質形MCFC発電システム;SOFC発電システム;燃料電池システムの効率向上の要因;今後の開発の方向性)
第5章 資料編
著者等紹介
本間琢也[ホンマタクヤ]
1957年3月京都大学大学院工学研究科(応用物理学)修士課程終了。1958年4月工業技術院電気試験所(現産業技術総合研究所)入所。1970年同所エネルギー変換研究室長、1979年12月筑波大学教授(構造工学系)、1993年7月新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)理事、筑波大学名誉教授。1995年7月燃料電池開発情報センター(FCDIC)顧問、1996年4月同事務局長、1997年7月同常任理事。工学博士。専門はエネルギー工学、新エネルギー利用技術開発。エネルギー変換懇話会会長、等、政府・学会委員歴任
上松宏吉[ウエマツヒロヨシ]
1962年3月法政大学工学部経営工学科卒業。4月石川島播磨重工業株式会社入社。研究開発企画、LNG冷熱発電システムの開発、石炭ガス化複合発電システム及び石炭ガス化炉の開発、溶融炭酸塩形燃料電池発電システムの開発(燃料電池プロジェクト部長)。2000年3月石川島播磨重工業株式会社退社。7月丸紅株式会社国内電力部(テクニカルコーディネーター)。2001年6月有限会社エフシーテック代表取締役。丸紅株式会社新エネルギー電力部(テクニカルコーディネーター)
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