図解 ヒートポンプ

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  • サイズ A5判/ページ数 190p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784274500398
  • NDC分類 533
  • Cコード C3053

内容説明

空気の熱などの未利用エネルギーを熱源にする「ヒートポンプ」の飛躍的なCOP向上と利用可能な分野の広がりは、従来のエネルギー構造に変革をもたらす可能性が極めて大きいものと思われます。ヒートポンプは、必要な時に必要な熱エネルギーを自在にくみ上げることができるほか、蓄熱槽と組み合わせると、あらかじめ必要とされる熱エネルギーを蓄えることで効率のよい運転ができます。例えば、将来、住宅の省エネルギーがいっそう進むと、わずかな消費電力で住宅1軒の全館冷暖房が可能になるかもしれません。また、時間をかけてお湯を沸かすヒートポンプ給湯機も瞬間湯沸しが可能になるかもしれません。お風呂の残り湯の熱エネルギーを、給湯や暖房にヒートポンプでリサイクルすることも行われ、さらに、冷房排熱を利用した暖房・給湯システムなど高機能化も進むでしょう。京都議定書の目標を達成するために2010年にヒートポンプ給湯機520万台、高効率空調機12000台普及させることは決して大げさな目標値ではありません。なぜなら、すでに技術は確立しているのです。要はヒートポンプを積極的に採用するよう国、企業、国民が努力することなのです。

目次

ヒートポンプとは?
地球温暖化とヒートポンプ
都市と地球の環境にやさしいヒートポンプ
住宅で使われるヒートポンプ
ビル・店舗で使われるヒートポンプ
都市再開発・工場で使われるヒートポンプ
ヒートポンプの原理
ヒートポンプの種類と特徴
冷媒の種類と環境性
蓄熱システム
こんなにあるさまざまなヒートポンプ
ヒートポンプを取り巻く社会環境

著者等紹介

田中俊六[タナカシュンロク]
1971年3月早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻博士課程単位取得。1971年10月東海大学工学部専任講師(建築学科)。1979年4月東海大学工学部教授。1992年4月東海大学工学部長。1998年4月~2000年3月東海大学学長。2000年5月~2002年5月(社)空気調和・衛生工学会会長。東海大学名誉教授(工学博士)

矢田部隆志[ヤタベタカシ]
1994年青山学院大学大学院理工学研究科機械工学専攻修了。氷蓄熱式空調システム「エコ・アイス」や躯体蓄熱空調システム、蓄熱式冷凍冷蔵ショーケースなどの電力負荷平準化機器・システムの開発・普及促進に従事。財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Olly

10
ヒートポンプと聞いてもピンとこないが、家庭用のエアコンや冷蔵庫の冷却には当然のように使われているし、産業用や業務用の空調や熱源としても広く使われている。成績係数(COP)が高く、空気中の熱を利用することから、国によっては再生可能エネルギーに位置付けている国もある。熱力学をよく勉強しないと動作原理はよくわかってこないため要学習。エコキュートは家庭用コジェネでヒートポンプを使う。ヒートポンプの分類や冷媒についてもこれから勉強していきたい。2020/05/05

hiropon

1
多分行きたい研究室ではこれも知ってた方がいいかなと思って借りた本。語句説明はわかりやすかったが、レイアウトが見開きの左に図、右に文だったので混乱するところがあった。ヒートポンプがなぜ省エネルギーにつながるのか、その計算式など、詳しく書いてある。2012/03/01

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