出版社内容情報
OERAモデルでプロ野球の歴史から勝利の戦略を紐解く
OERA(Offensive Earned-Run Average)とはメジャーリーグベースボールで公平かつ正確に打者の評価を行うためにCoverとKeilersが提案した打者貢献度指数です。OERAは1つの吸収状態をもつマルコフ連鎖を基にして, 打者の貢献度を数値化するシンプルなモデルです。打者貢献度を指数で測ることによりある打者が1試合すべての打席に入り続けたとき、何点くらい得点できるなど調べることができます。
本書は過去のプロ野球の歴史を振り返り、単に記録だけでなく実際にOERAで出した指標と比較してみます。その結果が指標通りであれば今後のペナントレースの優勝チームを予測することが出来ます。
内容説明
OERAモデルでプロ野球の歴史から勝利の戦略を紐解く。
目次
第1章 歴史から見たプロ野球
第2章 OERAモデルとは
第3章 攻撃
第4章 防御
第5章 戦略野球―データサイエンス野球
第6章 三原修・江夏豊・落合博満
第7章 戦略的意思決定を構成する7つのステップ
著者等紹介
木下栄蔵[キノシタエイゾウ]
1949年、京都府生まれ。1975年、京都大学大学院工学研究科修了。現在、名城大学名誉教授、工学博士。交通計画、都市計画、意思決定論、サービスサイエンス、マクロ経済学などに関する研究に従事。特に意思決定論において、支配型AHP(Dominant AHP)と一斉法(CCM)を提唱、さらにマクロ経済学における新しい理論(パラダイム)を提唱している。1996年第16回日本オペレーションズリサーチ学会事例研究奨励賞受賞、2001年第6回AHP国際シンポジウムにおいてBest Paper Award受賞など。2004年4月より2007年3月まで文部科学省科学技術政策研究所客員研究官を兼任。2022年4月1日名城大学名誉教授に就任
田地宏一[タヂコウイチ]
1966年、石川県生まれ。1993年、京都大学大学院工学研究科博士後期課程中退。奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科助手、大阪大学大学院基礎工学研究科講師、助教授を経て、名古屋大学大学院工学研究科准教授。京都大学博士(工学)。数理最適化のアルゴリズム開発や、意思決定法、社会システムおよび制御システムなどへの応用に関する研究に従事。2023年日本オペレーションズ・リサーチ学会フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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