出版社内容情報
丁寧な解説と豊富な演習問題により、量子計算のアルゴリズムと計算量理論について一から理解できる。
量子計算のアルゴリズムと計算量理論について、一からわかりやすく解説した書籍です。
現在、大きな注目を集めている量子コンピュータは、量子計算の計算モデルを採用することで、従来のコンピュータや人手による計算(古典計算)と比べて、指数関数的な高速化を実現します。これは、「古典計算は量子計算で効率的に実行可能である」という事実にもとづくものです。
したがって、量子コンピュータを理解し、使いこなすには、重ね合わせの原理とエンタングルメントをはじめとした量子計算のアルゴリズムと計算量理論をひと通り理解する必要があります。
本書は、線形代数と離散数学の基本的な知識のみを前提として、量子計算の原理について初学者向けに丁寧な解説を行っています。数多くの例題と演習問題を収載しており、読者自ら手を動かしながら学ぶことができます。
目次
第1章 計算理論の基礎事項
第2章 ブラケット記法と量子計算でおなじみの行列
第3章 量子情報の基礎
第4章 量子回路
第5章 量子アルゴリズム
第6章 量子計算量クラス
付録
著者等紹介
西村治道[ニシムラハルミチ]
名古屋大学大学院情報学研究科数理情報学専攻教授。2001年名古屋大学大学院人間情報学研究科博士後期課程修了。2018年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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