科学技術の失敗から学ぶということ―リスクとレジリエンスの時代に向けて

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科学技術の失敗から学ぶということ―リスクとレジリエンスの時代に向けて

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  • サイズ 46判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784274225666
  • NDC分類 502
  • Cコード C3040

出版社内容情報

「覆水盆に返らず」起こってしまった結果から未来を考えよう!!
本当に科学技術の失敗から学べているのか。もしうまくいっていない部分があるとしたらそれはなぜなのか。そういう問題点を乗り越える方法はないのか。
科学技術の社会学を専門とする筆者は、工学と社会科学の間を往来しながら、工科系の大学の授業で、そうした問いに取り組んできました。
本書はその経験を踏まえて、現実に起きた事件を通して、これらの問いについてできるだけ平易に、しかし同時に深く考え、答えを試みようとするものです。

目次

1 タコマ橋とコメット―「失敗から学ぶ」サクセスストーリー
2 機体が言うことを聞かない!―何が最新鋭機を墜落させたのか(1)
3 高度がおかしいぞ!―何が最新鋭機を墜落させたのか(2)
4 「チャイナ・シンドローム」―巨大技術の事故は防げないのか
5 スペースシャトル・チャレンジャーの悲劇―誰がシャトルを打ち上げさせたのか
6 ディープウォーター・ホライズン―大企業はなぜ失敗を繰り返すのか
7 日航機乱高下事故と機長の裁判―原因究明か、責任追及か
8 通勤電車の大事故は誰のせいなのか―組織の責任を問う難しさ
9 3.11複合災害の衝撃―レジリエンス・エンジニアリング論とは
10 これからの「科学技術の失敗からの学び」のために

著者等紹介

寿楽浩太[ジュラクコウタ]
1980年千葉県生まれ。2003年東京大学文学部卒、2008年東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得満期退学。博士(学際情報学)。東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻特任助教、東京電機大学未来科学部人間科学系列助教を経て、東京電機大学工学部人間科学系列准教授(現職)。専門は、科学技術社会学、エネルギー技術社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GX

7
2.5人称の視点:「もしも自分が(あるいは家族や大切な人が)事故にあっていたら」という視点を取り入れたときに、専門家として何をするべきかを考える視点」 この辺、ひとを支援する専門職の方にとっても大事な視点ですね。2020/07/05

aoi

3
再読2021/12/27

aoi

3
過去に起きた大事故を知ることでもし失敗が起こった場合私たちはどう向き合うのかを考える本。 機械に頼り過ぎても人間に頼り過ぎても事故が起きる、最新鋭の機体に事故が多いのが怖かったなぁ 2.5人称の視点というのは大切だと思った。被害者としての視点と理論的に事故の原因を考える視点。その中間で物事を捉えて考える大切さは事故に限らず様々な場面で応用出来そうだった。(というかその必要があると感じた) 理屈通り、卓上論でのみ語るのではなく相手の気持ちを鑑みる大切さは専門職の人に不可欠だと思う。思考の距離感難しい〜〜2020/08/19

Isamash

2
東大文学部卒、現東京電機大の聚楽浩太准教授の2020年の著作。複合災害へのレジリエンス(弾性力や回復力)の考え方は魅力的。想定範囲で機能100%維持を目指すのでなく、どんな場合でも出来るだけ機能を維持しなるべく早く容易に回復するにはどうしたら良いかを問題とする考え方だそう。提唱者の一人E.ホルナゲルはレジリエンスを高めるため、危機を救った成功事例の要因とりわけ人間の活躍に注目し、それをシステムに取り入れるにはどうしたら良いかを考えることを促しているという。ビジネスで成功要因分析は有効と思っており、大納得。2021/08/21

1
(202006,504)パイロットや医師は、航空機事故や医療事故を個人のミスではなく組織に原因があるという立場の人が多い(当然だ)。が、交通事故で重大事故を起こした人にも刑事罰が下るのに、航空機事故や医療事故では免責なのは辻褄が合わず、本書でこの解を提示してはいない。また、原発事故と想定外の観念も、言い尽くされていたことである。どんな天災があっても機能を失わないためには、「作らない」しかなくなってしまう。しかし防波堤など、3.11前と同じ対策をしているとしか思えない。これの解もない。いささか不完全燃焼。2021/03/13

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