出版社内容情報
“電気の偉人”と呼ばれる人々の陰で、電気の実用化に尽力した人々の隠れたエピソードを紹介
電気技術史の中には近代物理学を構築するうえでも重要な位置を占める文献や実験結果などが数多くあり、功績をあげた人の名は燦然と輝いています。しかし実際は、その名声を得た人が独自に思考し事例を重ねた例はなく、多かれ少なかれそれまでに積み重ねられた事象の上に、またその時代に同時並行的に行われていた別の研究者と切磋琢磨しながら実験が行われ、その中から独創性を生かして成功した人の名が栄誉と共に歴史的事実として記録されています。しかし、栄光の陰には多くの人の苦労、エピソードがあります。本書は、1800年代から1900年初頭における、実用化された電気技術を対象に、電気を何とかして実用化しようとした人々の隠れた苦労話を集めて紹介しています。
目次
第1幕 電流とはどういうものか
第2幕 電気から回転力を作り出す
第3幕 電気機械の発展の苦労話
第4幕 電動機の乗り物への応用
第5幕 遠くまで電気を送り届ける
第6幕 生物電気技術の発展のウラ話
第7幕 年譜:回転電気機械はどのように発展してきたのか
著者等紹介
矢田恒二[ヤダツネジ]
1933年京都市生れ。1958年立命館大学理工学部電気工学科卒業。1958年工業技術院機械試験所(現・産業技術総合研究所)入所。企画室長、機械部長、ロボティクス部長歴任。1990年オムロン(株)技術本部副本部長。2000年(社)機械技術協会副会長。2000年(財)マイクロマシンセンター、調査研究部長。1996年~矢田技術士事務所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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