出版社内容情報
「屋根」の墨付けをテーマに本格的木造建築をつくるための大工技術の手引書。「墨付けの実技」を規矩術の基本から説き起こして図解。伝統工法を重視した「本格的木造建築」をつくるための大工技術の手引書として絶好。
木造建築には、雨仕舞のため必ず傾斜した「屋根」を設けていますが、同時にこれは建築物の外観を美しく飾る役割も担っています。社寺建築や本格的な住宅建築の屋根では、反り(そり)や起り(むくり)も施します。
本書は、この「屋根」の墨付けをテーマに据えた、市販書としては唯一無二といってよい技術書です。
棒隅屋根、反り隅屋根、振れ隅屋根、船?(せがい)造り、扇垂木、多角形屋根など、各種屋根の形状・工法・部材別に、加工に必要な「墨付けの実技」を、規矩術の基本から説き起こして図解しています。とくに「反り隅屋根の工法」および「反り軒の工法」の章は、反りの墨付け部分を明解に見せるため、2色刷としています。
また、従前より「扇垂木の工法」の章において、従来の手間のかかる方法を改善し、「著者考案の係数」を用い、最も「美しくかつ簡便」に扇垂木の墨付けを行う方法を解説していますが、読者からの強い要望を受け、この係数表について「増補」するとともに、全体を見直して本文のレイアウトも一新しました。
1章 屋根の形状
2章 小屋の構造
3章 軒の構造
4章 屋根工法と規矩術
5章 勾配について
6章 棒隅屋根の工法
7章 船がい造りの工法
8章 屋根の起りと反り
9章 反り隅屋根の工法
10章 反り軒の工法
11章 振れ隅屋根の工法
12章 多角形屋根の工法
13章 扇垂木の工法
14章 入母屋・寄せ棟屋根設計例
付録 入母屋・寄せ棟と瓦の納まり
富樫新三[トガシ シンゾウ]
内容説明
屋根工法の実際を規矩術の基本から説き起こし、棒隅、反り隅、振れ隅から船〓(せがい)造り、扇垂木、多角形屋根の工法に至るまで、あまさず図解。著者考案の係数にもとづく「扇垂木」の新しい割付け表を増補。
目次
屋根の形状
小屋の構造
軒の構造
屋根工法と規矩術
勾配について
棒隅屋根の工法
船〓(せがい)造りの工法
屋根の起りと反り
反り隅屋根の工法
反り軒の工法
振れ隅屋根の工夫
多角形屋根の工法
扇垂木の工法
入母屋・寄せ棟屋根設計例
入母屋・寄せ棟と瓦の納まり
著者等紹介
富樫新三[トガシシンゾウ]
1929年新潟県に生まれる。1954年住宅建設協同組合に入社。1957年山形県立鶴岡工業高等学校建築科卒業。1958年土地家屋調査士。1961年山形県立鶴岡工業高等学校建築科勤務、傍ら高等職業訓練校(3校)非常勤講師(~1994年)。1962年1級建築士。1974年高等学校教諭2級普通免許取得。1980年山形県職業訓練功労賞受賞。1988年山形県産業教育振興功労賞受賞。1989年山形県教育振興功労賞受賞。新・建築設計事務所及び土地家屋調査士事務所創設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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