目次
第1章 熱工学を考える前に
第2章 熱力学の法則
第3章 熱機関のガスサイクル
第4章 燃焼とその排出物
第5章 伝熱
第6章 液体と蒸気の性質および流動
第7章 冷凍サイクルおよびヒートポンプ
第8章 蒸気原動所サイクルとボイラー
著者等紹介
安達勝之[アダチカツユキ]
神奈川大学大学院工学研究科機械工学専攻修士課程(熱力学、流体力学専攻)修了。総合学科高等学校にて理数教育に従事
佐野洋一郎[サノヨウイチロウ]
東京大学大学院工学系研究科博士課程(機械工学専攻)修了、工学博士。大学での研究活動、総合学科高等学校にて理数教育に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nbhd
13
何冊も熱力学の本を積んできて、なんとなく分かってきたのは、熱力学には2つの方向性があることだ。ひとつは、熱機関の有用性(エネルギーをいかに効率よく使うか)を探究する方向(工学)で、もうひとつは学問の体系としてどれだけ数学的に美しいかを探究する方向だ(数学)。有用性を高めるために数学的に美しく表現することが必要とされたり、数学的な美しさを追求しているうちに有用性を高める法則が見つかったりする。その往還によって発展してきたかんじだ。/「分子の自由度」と「ボルツマン定数」の意味が初めて分かった。2021/07/08
葉
0
熱についてエネルギーの観点から書かれ、熱力学の法則とガスサイクル、燃焼の基礎、伝熱に関して熱放射の例をあげ、液体と蒸気の性質と流動、ヒートポンプについて、蒸気原動所サイクルやボイラーについて書かれている。熱という物理現象を具体的な数値で表したものが温度であり、分子熱の説明がわかりやすくかかれている。基本的に公式と微分積分をわかっていればある程度読み進めることが出来る。エントロピーの部分が個人的にヒットしたところである。熱伝導の範囲であるフーリエの法則などはまだまだ勉強不足を痛感させられるものとなった。2014/10/27