出版社内容情報
現在、エネルギー・環境問題などから、改めて一般の人も原子力発電のしくみと現状について正しい認識が求められている。本書は、「わかりやすい 原子力発電の基礎知識」をもとに、核反応のしくみから原子炉、発電システム、さらには安全性やエネルギーと環境問題まで、幅広く原子力発電についてわかりやすく最新の内容で解説した。
目次
1 エネルギーについて―エネルギー問題のゆくえ
2 エネルギー利用と環境問題
3 原子力のパワーを電力に生かす
4 原子力発電の安全性
5 原子燃料リサイクル
6 プルトニウムと国際政治
7 放射性廃棄物対策の現状と展望
8 原子力発電の経済性
著者等紹介
榎本聰明[エノモトトシアキ]
1965年(昭和40年)東京大学工学部原子力工学科卒業。1965年(昭和40年)東京電力株式会社入社。1983年(昭和58年)原子力建設部原子力計画課長。1984年(昭和59年)~1988年(昭和63年)東京大学工学部非常勤講師。1990年(平成2年)~1991(平成3年)東京大学工学部非常勤講師。1995年(平成7年)柏崎刈羽原子力発電所長。1997年(平成9年)取締役原子力副本部長。1999年(平成11年)常務取締役原子力本部長。2002年(平成14年)取締役副社長(原子力本部長)。2004年(平成16年)社団法人海外電力調査会会長。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ステビア
7
めくっただけ。工学的視点から。2014/08/19
白義
3
著者が元原発所長で暗に推進派、超インサイダーなのを差し引いても必読の教科書。さすがに今読むと虚しく見えるところも多いが、それでも原発の総合的解説として一級の本。肩書きを考慮したらかなり声高なとこもなくて極めて穏当な本だと思う。原子力ルネサンスどころか長期的には脱原発の方向に進んだのが明白な現在だが、原発を肯定するにしても否定するにしてもまずきちんとした知識がなければ。事故後の今でも、この本はその最良の導き手のひとつになるだろう2011/05/20
Akio Kudo
1
★ 客観的に書かれたように読めるが、単なる原発推進派のプロパガンダ。化石燃料よりもウランの方が先に枯渇するのに、資源保護などおこがましい。コストが安定するなど嘘もいいところ。2018/01/26
nyoppi
1
原子力発電についての技術解説がわかりやすい。図表が間違っている箇所があるのが気になる・・・
たか
1
原子力発電の仕組み、制御方法が技術として大変興味をもって読めた。軽水炉の軽水の意味、高速増殖炉のなにが高速なのか、よく分かった。2011/04/19