量子コンピュータと量子通信〈１〉量子力学とコンピュータ科学

ニールセン，ミカエル〈Ｎｉｅｌｓｅｎ，Ｍｉｃｈａｅｌ Ａ．〉/チャン，アイザック【著】〈Ｃｈｕａｎｇ，Ｉｓａａｃ Ｌ．〉/木村 達也【訳】

オーム社（2004/12発売）

• サイズ A5判／ページ数 267p／高さ 21cm
• 商品コード 9784274200076
• NDC分類 421.3
• Cコード C3055

目次

第１部　基本概念（概論（全体の展望；量子ビット；量子計算；量子アルゴリズム；量子情報処理の実験；量子情報）
量子力学入門（線形代数；量子力学の公理；応用：超高密度符号化；密度オペレータ；Ｓｃｈｍｉｄｔ分解と純粋化；ＥＰＲとＢｅｌｌの不等式）
コンピュータ科学入門（計算モデル；計算問題の解析；コンピュータ科学の展望））

著者等紹介

ニールセン，ミカエル［ニールセン，ミカエル］［Ｎｉｅｌｓｅｎ，Ｍｉｃｈａｅｌ　Ａ．］
現在、クイーンズランド大学において量子情報研究財団の教授とオーストラリア研究協議連盟のフェローを務める。出身はオーストラリアのブリスベン。クイーンズランド大学で数学と物理学の大学院を修了した後、米国ニューメキシコ大学においてＦｕｌｂｒｉｇｈｔ奨学生となり物理学の学位を取得。その後、カリフォルニア工科大学でＴｏｌｍａｎポストドクター研究員を務め、２０００年にオーストラリアに戻り現職

チャン，アイザック［チャン，アイザック］［Ｃｈｕａｎｇ，Ｉｓａａｃ　Ｌ．］
現在マサチューセッツ工科大学（ＭＩＴ）・物理学部の準教授。同大学メディア研究所のビットと原子研究センターにおいて量子情報科学研究グループを率いる。出身はケンタッキー州ルイズビル。スタンフォード大学においてＨｅｒｔｚ財団フェローとなり、電気工学の学位を取得。さらにＭＩＴから物理学と電気工学の学位も得る

木村達也［キムラタツヤ］
東京大学大学院工学系研究科を修了、工学博士の学位を取得。ＮＴＴ研究所において光伝送方式、光ファイバ、光部品に関する基礎研究を進め、長波長帯光ファイバ伝送や光増幅中継等の先端的光ファイバ通信を提唱。その後、材料物性および情報科学の基礎研究マネジメントに従事して、量子光学、ナノサイエンス、情報科学の研究を推進し、ＮＴＴ理事・基礎研究所長、ＮＥＣ支配人を歴任。現在ＮＴＴアドバンステクノロジ（株）シニアアドバイザを務める。ＩＥＥＥフェロー、ＩＥＩＣＥフェロー、ＯＳＡ名誉会員
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感想・レビュー

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[Kouichi Ume]

量子コンピュータ、情報の3分冊の1冊目 ２冊目はアルゴリズムと、3冊目は通信・訂正問題の当たりだったと思います。ほかの量子コンピュータの本をパラパラよんだけれどまるでわからなかったので、まずはこの本から。というのは、いわゆる読み本タイプで、なるべく完結するように書かれています。（前書きの本書の構成にも書いてあり、2，3冊目との関係なども書かれています。演算のまとめ表みたいのもあり読み返しもしやすいです。） まだ、理解追いついていないし定着もしてないですが、なんどか読み返すつもりでいきたいと思います。

2024/06/25

[pnictide]

１巻まで読了。書かれたのが2000年代初頭のため最新情報は無いが、量子コンピュータの分野のバイブルとして有名。量子力学、コンピュータ計算理論、暗号通信の３分野の基礎の中で、量子コンピュータを理解する上で必要な部分のみ抽出されて解説されている。演習問題はこの分野の初学者が書籍の内容のみを頼りに独力で解き切るのは難しすぎるものも含まれている。

2021/02/21