出版社内容情報
【セールスポイント】
基礎事項について、視覚的に訴え理解しやすくした教科書
【発刊の目的と内容】
電磁気学を学ぶうえでの基礎事項について、OHPシートにも使える大きめの図を多用することにより、必要最小限の知識が学習できるようにまとめ、難解な解説文を読むよりも、視覚的に訴えることで基本的知識の理解を助けようとするもの。知識の確認を行いながら次の学習に進めるよう演習問題を設けてあるので、短時間での学習、整理や試験前のまとめにも十分使える新しいタイプの教科書である。
【詳細目次】
1章 電磁気現象の事例♂1・1 交流の電力は空気中に逃げるため、使用しなくても電気料金が加算される♂1・2 電気のエネルギーは銅線以外の部分を伝わる♂1・3 交流の電気はガラス板を貫く♂他♂2章 電荷、電界および電位♂2・1 電荷は総量が保存されている♂2・2 電荷は、どのような座標系で観測しても変わらない♂2・3 正と正あるいは負と負の電荷は反発し、正と負の電荷は引き合う。その力の大きさは電荷間の距離の2乗に反比例し、各々の電荷の量に比例する。力は2つの電荷の位置を結ぶ直線の方向に働く(クーロンの法則)♂他♂3章 ガウスの法則♂3・1 点電荷Q〔クーロン〕から出ている電束の本数はQ〔本〕である♂3・2 真空中では電束密度は電界に比例する。その比例係数を真空の誘電率という♂3・3 負の点電荷-Q〔クーロン〕にはQ〔本〕の電束が入り込む♂他♂4章 電界、磁界および電流♂4・1 閉じた1つの系から他の系へ1秒間に1クーロンの電荷が移動したとき、1アンペアの実電流が流れたという♂4・2 閉じた系に実電流が流れ込むと、同じ量の実電流あるいは変位電流が系の外に流れ出る♂4・3 閉じた1つの系に入り込む全電流の総和は零である(キルヒホッフの回路法則)♂他♂5章 アンペールの法則♂5・1 直線電流の周りに円状にできる磁界をその円に沿って積分すれば、積分値は直線電流の値に等しい♂5・2 直線電流に垂直な横断面上の閉曲線に沿って磁界の接線成分を積分すれば、その値は閉曲線を貫く直線電流の値に等しい♂5・3 任意の閉曲線に沿って、直線電流が作る磁界の接線成分を積分すれば、その値は閉曲線を貫く直線電流の値に等しい♂他♂6章 ファラデーの電磁誘導則♂6・1 コイルに磁石を挿入すれば、コイルの両端に電圧が発生する。その大きさは、コイルを通過している磁束が1秒間に増加した割合に等しい♂6・2 たとえコイルの形が時間的に変化しても、コイルの端子に発生する電圧は、やはり、導線で囲まれた横断面を貫く磁束が1秒間に増加した割合に等しい(ファラデーの電磁誘導則)♂6・3 時間的に形状が変化するコイルの端子電圧を静止座標系で観測すれば、動いている端子の上で測定したものと異なっている。静止座標系における端子電圧は、コイル形状の動きを止めて測定した電圧に等しい♂他♂7章 マクスウェルの方程式♂7・1 すべての電磁現象はマクスウェルの方程式をみたす♂7・2 マクスウェルの方程式とは次の4つの式をいう♂7・3 真空中におけるマクスウェルの方程式は次の4つの式である♂他♂8章 構成関係式♂8・1 同量の正負の電荷が微小距離離れて配置されている電荷対のことを電気双極子という。そのとき、(正電荷量)×(微小距離)を電気双極子能率という♂8・2 電気双極子が無数に散在している物質内の体積1立方m当たり存在する電気双極子能率の平均和を電気分極とよぶ♂8・3 無数の電気双極子が物質の中に作る電束密度は電気分極の値に等しい♂他♂9章 ローレンツ変換♂9・1 光の速度は静止系と運動系で同じである♂9・2 3次元空間の位置と時間を同時に示す座標を4次元空間の位置という♂9・3 4次元空間の位置は4元ベクトルで表される。その表記法には2とおりあって、それぞれを反変ベクトルおよび共変ベクトルという♂他♂10章 電磁界の相対性♂10・1 一般に、反変位値ベクトルと同じ座標変換される4元ベクトルを単に反変ベクトル、共変位置ベクトルと同じ変換されるベクトルを共変ベクトルという♂10・2 4次元位置座標についての微分も4元の反変ベクトルおよび共変ベクトルを形成する♂10・3 共変ベクトルと反変ベクトルの積をローレンツ変換しても、その形は変わらない♂他
目次
1章 電磁気現象の事例
2章 電荷、電界および電位
3章 ガウスの法則
4章 電界、磁界および電流
5章 アンペールの法則
6章 ファラデーの電磁誘導則
7章 マクスウェルの方程式
8章 構成関係式
9章 ローレンツ変換
10章 電磁界の相対性―特殊相対論