出版社内容情報
【セールスポイント】
画像符号化の基礎原理を実際の技術が理解できるようわかりやすく解説
【発刊の目的と内容】
マルチメディア情報をディジタル化し、最小限の品質劣化で圧縮する符号化技術は、今日のIT時代の根幹の技術である。画像符号化の国際標準は、JPEG-2000、MPEG-4、さらにはMPEG-7、MPEG-21と日進月歩の勢いで生まれようとしている。本書は、画像符号化の原理・構造などの基礎から、JPEGやMPEGにおける実際の構成まで、わかりやすく丁寧に解説したものである
【購読対象者】
情報機器開発技術者・通信ネットワーク関連の技術者
電子・情報・通信・メディア関連の大学学部学生・院生、教員、研究者
【詳細目次】
1章 ディジタル画像の基礎
ディジタル画像とは
ディジタル画像の種種のフォーマット
画像の圧縮符号化と画質の評価について
2章 画像圧縮符号化の基礎
画素値の表記方法
画像圧縮符号化とは
画像はなぜ圧縮できるのか
画像圧縮符号化の原理-簡単な符号化アルゴリズムを通して-
画素間相関の定量化
画像符号化アルゴリズムの一般的構成
3章 エントロピー符号化
はじめに-用語と基礎知識の説明を兼ねて
符号の条件
情報源符号化定理
Huffman符号
算術符号
4章 量子化-統計的な扱いへ向けて
はじめに
様々な量子化器
量子化誤差の統計的扱い
式(4・19)について
おわりに-量子化と逆量子化処理の実現
5章 直交変換とDCT
線形変換と正規直交変換
直交変換を用いた画像符号化アルゴリズム
パーセバルの関係とその応用
変換係数に対する最適なビット割り当て
カルーネン-レーブ変換(KLT)
KLTからDCTへ-DCTの導出
おわりに
6章 DCTの性質と符号化への応用
DCTの性質
符号化への応用-2次元DCTを用いた画像符号化の実際
おわりに-補遺
7章 動画像の圧縮符号化と動き補償
動画像の基礎-走査について
動画像符号化の基本手法
動き補償予測を用いた動画像符号化
実際のアルゴリズム
8章 レート-歪み理論-画像符号化の理論的扱い入門
レート-歪み理論の概要
レート-歪み関数
「画像はなぜ圧縮できるのか」
静止画像および動画像の圧縮限界
9章 マルチメディア符号化の実際(1)JPEG-静止画像の圧縮符号化
はじめに
基本アルゴリズム
JPEG Baseline方式のビット列構成
JPEG Baseline方式の符号化特性
おわりに
10章 マルチメディア符号化の実際(2)MPEG-動画像の圧縮符号化
MPEGの歴史-教養程度に
MPEG-1の概要
MPEG-1の構成
MPEG-2の概要 論的扱い入門
レート-歪み理論の概要
レート-歪み関数
「画像はなぜ圧縮できるのか」
静止画像および動画像の圧縮限界
内容説明
本書はマルチメディア符号化、特にJPEG、MPEG等の名前で知られている画像符号化手法について、基礎理論および実際の応用技術を平易に解説する。
目次
ディジタル画像の基礎
画像圧縮符号化の基礎
エントロピー符号化
量子化―統計的な扱いへ向けて
直交変換とDCT
DCTの性質と符号化への応用
動画像の圧縮符号化と動き補償
レート‐歪み理論―画像符号化の理論的扱い入門
マルチメディア符号化の実際(JPEG―静止画像の圧縮記号化;MPEG―動画像の圧縮符号化)
著者等紹介
原島博[ハラシマヒロシ]
昭和48年、東京大学大学院博士課程修了。同年、同大学講師、昭和50年、同大学助教授となり、現在、同大学大学院情報学環・学際情報学府教授。工学博士
酒井善則[サカイヨシノリ]
昭和49年、東京大学大学院博士課程修了。同年、電電公社電気通信研究所勤務。昭和62年、東京工業大学助教授となり、平成2年教授。現在、同大学大学院理工学研究科集積システム専攻教授。工学博士
吉田俊之[ヨシダトシユキ]
平成3年、東京工業大学大学院博士課程修了。同年、同大学助手。平成6年、助教授となり、現在、同大学大学院理工学研究科集積システム専攻助教授。工学博士
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