PPP―設計・実装・デバッグ

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  • サイズ B5判/ページ数 376p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784274064777
  • NDC分類 547.48
  • Cコード C3055

出版社内容情報

【セールスポイント】
PPPの開発から運用まで、経験に基づく幅広い知識を提供

【発刊の目的と内容】
「本書は、タイトルにもあるように、PPPをその設計から解説している。これまでにもPPPの設定や管理についての書籍や記事はいくつかあったが、その仕組みから解説したものはほとんどなかった。それに対して、本書ではPPPの内部動作の奥深くまで大きく踏み込んでいる。」(監訳者序文より)
本書は、PPPの開発から運用まで、経験に基づく幅広い知識を提供する。

【購読対象者】
ネットワーク関連の開発を行うプログラマ、ネットワークシステムの管理者

【付録】
CD-ROM1枚付属

【詳細目次】
謝辞
第2版への序文
日本語版監訳者より
表記凡例
目次

第1章 はじめに
1.1 パケットスイッチネットワーク
1.2 ダイアルアップ用ファイル転送プロトコル
1.3 ダイアルアップネットワーク

第2章 PPPの通信の基礎
2.1 PPPの位置付け
2.2 媒体
2.3 HDLC
2.3.1 HDLCとPPP
2.4 PPPのフレーム生成
2.4.1 AHDLC
2.4.2 AHDLCとフロー制御
2.4.3 AHDLCと他のプロトコル
2.4.4 ビット同期型HDLC
2.4.5 オクテット同期型HDLC
2.4.6 その他のフレーム処理技術
2.4.7 変換
2.5 各種カプセル化規格
2.5.1 PPP、SONET/SDH、ATM
2.5.2 ITU-T V.110
2.5.3 ITU-T V.120
2.6 統計と管理
2.7 自動検出
2.7.1 一般的な実装の構成
2.7.2 非同期型の自動検出
2.7.3 同期型自動検出
2.8 AHDLCを開始するときの問題
2.9 回線交換との統合
2.10 Windows NTのヌルモデム接続
2.11 一般的な実装に関する問題

第3章 LCPとPPPの状態遷移
3.1 PPPの概要
3.1.1 交渉用の状態遷移
3.2 交渉メッセージ
3.2.1 交渉の例
3.2.2 交渉中にパケットが失われた場合
3.2.3 交渉パケットの形式
3.2.4 オプションのエンコード
3.2.5 その他のコード番号
3.2.6 メッセージのコード番号に関する注意
3.3 LCPの交渉オプション

第4章 認証とセキュリティ
4.1 認証プロトコル
4.1.1 PAP
4.1.2 CHAP
4.1.3 PAPとCHAPの比較
4.1.4 MS-CHAPv1
4.1.5 MS-CHAPv2
4.1.6 RFC 1994とMS-CHAPの比較
4.1.7 EAP(Extensible Authentication Protocol: 拡張可能認証プロトコル)
4.1.8 SPAP
4.1.9 その他の認証プロトコル
4.2 外部セキュリティサーバ
4.2.1 TACACS/TACACS+
4.2.2 ACP/RACP
4.2.3 RADIUS
4.3 セキュリティについて
4.3.1 PPPのセキュリティの落とし穴
4.3.2 セキュリティに関する参考文献
4.4 高速再接続

第5章 ネットワーク層プロトコル
5.1 IP、IPCP
5.2 OSI、OSINLCP
5.3 XNS IDP(Xerox Network Systems Internet Datagram Protocol)、XNSCP
5.4 DECnet(DECnet Phase IV Routing Protocol)、DNCP
5.5 AppleTalk(AT)、ATCP
5.6 IPX、IPXCP
5.7 ブリッジ(BCP: Bridging Control Protocol)
5.8 Banyan Vines(VINES)、BVCP(Banyan Vines Control Protocol)
5.9 NetBIOS、NBFCP(NetBIOS Frames Control Protocol)
5.10 SDTP(Serial Data Transport Protocol)、SDCP
5.11 SNA(Systems Network Architecture)、SNACP
5.12 IPv6(Internet Protocol Version 6)、IPV6CP
5.13 STMF(Simple Transportation Management Framework)、STMFCP
5.14 MPLS(Multiprotocol Label Switching)、MPLSCP
5.15 IPアドレスの設定に関する問題
5.15.1 ヒント
5.15.2 unnumberedモードに関する議論
5.15.3 プロキシARPと経路制御

第6章 変換層
6.1 アーキテクチャ
6.1.1 交渉に関する機能
6.1.2 エラー回復
6.1.3 物理層とのやり取り
6.2 圧縮に関する交渉
6.2.1 圧縮アルゴリズム
6.3 暗号化の交渉

第7章 帯域幅の管理と呼制御
7.1 デマンドダイアル
7.1.1 偽装(spoofing)
7.2 複数リンクの集成
7.2.1 負荷分散
7.2.2 マルチリンクPPP(MP: Mutilink Protocol)
7.2.3 バンドルを構成する新しいリンクの検出
7.2.4 デフォルトバンドル
7.2.5 新しいリンクを扱うもう1つの方法
7.2.6 フラグメント分割と再組み立て
7.2.7 実装上の問題
7.2.8 レイヤ2トンネリングとMP
7.2.9 Nortelのマルチリンク/マルチノードバンドル検出
7.2.10 AscendのマルチシャーシMP
7.2.11 CiscoのSGBP(Stack Group Bidding Protocol)
7.3 積極的な帯域幅管理
7.3.1 MP+
7.3.2 BACP(Bandwidth Allocation Control Protocol: 帯域幅割り当てプロトコル)
7.3.3 BACPは使うべきか?
7.3.4 AO/DI(Always On Dynamic ISDN)
7.4 コストの転嫁
7.4.1 コールバック
7.4.2 Microsoft CBCP(Callback Control Protocol: コールバック制御プロトコル)
7.4.3 CBCPの問題点

第8章 PPPのトンネリング
8.1 なぜPPPをトンネリングする必要があるのか?
8.2 PPP用トンネリングプロトコル
8.3 L2F(Layer 2 Forwarding)
8.4 PPTP(Point-to-Point Tunneling Protocol)
8.5 L2TP(Layer 2 Tunneling Protocol)
8.6 PPPoE(PPP over Ethernet)
8.7 特殊なトンネリング

第9章 リンクのデバッグ
9.1 デバッグの手法
9.2 ネットワーク層の問題
9.3 交渉と通信
9.4 設定に関する問題
9.5 リンク障害
9.5.1 低レベル通信ハードウェア
9.5.2 認証
9.5.3 NCPの収束
9.6 よくある実装の間違いとその影響
9.6.1 間違った状態遷移
9.6.2 LCP-NCP移行時の競合条件
9.6.3 パラメータの変更に関する競合条件
9.6.4 再交渉に関する障害
9.6.5 圧縮に関する障害
9.6.6 メッセージフィールドのチェック
9.6.7 文字列
9.6.8 拒否メッセージが失われた場合の対応
9.6.9 Terminate-Requestの間違った使い方
9.7 トレース例
9.7.1 簡単なIPの例
9.7.2 複数のプロトコルを使う場合
9.8 ネットワークデータ
9.9 MP、CCP、ECP
9.10 各種媒体におけるパケットの表現
9.11 一般的なPPPソフトウェアにおけるトレースの入手方法
9.12 各種Unixシステム
9.12.1 ppp-2.3
9.12.2 dp
9.12.3 xisp
9.13 各UnixベンダによるPPP実装
9.13.1 AIX
9.13.2 Solaris
9.13.3 IRIX
9.14 PC用ソフトウェア
9.14.1 Windows 95/98のダイアルアップネットワーク(DUN: Dial-Up Networking)
9.14.2 Windows NT
9.14.3 MacPPP
9.15 通信サーバとルータ
9.15.1 Cisco IOS
9.15.2 Xyplex
9.15.3 Nortel Annex
9.15.4 Lucent PortMaster
9.15.5 Lucent MAX
9.15.6 3COM Netserver Plus
9.16 テスト用ツール
9.16.1 適合性テスト
9.16.2 アナライザ
9.16.3 WinPharaoh
9.16.4 SerialViewとISDNView
9.16.5 まとめ

第10章 PPP実装の例
10.1 概要
10.2 カーネル部分の詳細
10.2.1 Linux用カーネルドライバ
10.2.2 Solaris用カーネルドライバ
10.3 pppdデーモン
10.4 ユーティリティプログラム
10.4.1 chat
10.4.2 pppdump
10.4.3 pppstats
10.5 pppdの修正
10.5.1 新しいプロトコルの追加
10.5.2 新しいプラットフォームへの移植
10.6 RFC 1661との違い
10.7 ログメッセージ
10.8 その他の注意
10.9 pppdの設定オプション
10.9.1 オプションの特権レベル
10.9.2 廃止されたオプション
10.9.3 その他のドキュメントにないオプション
10.10 設定例

第11章 参考文献
11.1 その他のPPP関連書籍
11.2 関連書籍とその他の出版物
11.3 RFC、Internet Draft、その他の文書を得るには
11.3.1 公的な標準規格機関
11.3.2 その他の標準化機関
11.4 参考サイト
11.5 USENETニューズグループ
11.6 ミーティングとメーリングリスト
11.7 公式に入手可能なソースコード
11.7.1 各種のPPP実装
11.7.2 関連ソース
11.8 バイナリのみのソフトウェア
11.8.1 各種PPP実装
11.8.2 関連ソフトウェア
11.9 商用のPPPに関する情報
11.10 その他のリソース
11.11 日本語の資料
11.11.1 RFC関連
11.11.2 PPPの設定関連

付録
付録A
付録B

索引サイト
11.5 USENETニューズグループ
11.6 ミーティングとメーリングリスト
11.7 公式に入手可能なソースコード
11.7.1 各種のPPP実装
11.7.2 関連ソース
11.8 バイナリのみのソフトウェア
11.8.1 各種PPP実装
11.8.2 関連ソフトウェア
11.9 商用のPPPに関する情報
???栁 その他のリソース
11.11 日本語の資料
11.11.1 RFC関連
11.11.2 PPPの設定関連

付録
付録A
付録B

索引

内容説明

開発から運用まで、経験に基づく幅広い知識を提供する一冊。

目次

第1章 はじめに
第2章 PPPの通信の基礎
第3章 LCPとPPPの状態遷移
第4章 認証とセキュリティ
第5章 ネットワーク層プロトコル
第6章 変換層
第7章 帯域幅の管理と呼制御
第8章 PPPのトンネリング
第9章 リンクのデバッグ
第10章 PPP実装の例
第11章 参考文献

著者等紹介

Carlson,James D.[CARLSON,JAMES D.][Carlson,James D.]
Sun Microsystems,Inc.のSolarisネットワーキンググループの一員で、社内ではSolaris用の次世代のPPP実装に携わっている。それ以前はIronBridge Networks、Bay Networks(Xylogics)、Data Generalに在籍。ボストン大学にて計算機科学の修士号を、カーネギーメロン大学にて電子工学の学士号を取得している

榊原一矢[サカキハラカズヤ]
有限会社ポジティブエッジ代表取締役。学生時代からプログラミングと技術翻訳に関わる。卒業後いくつかのソフトウェア開発会社で勤務した後に独立。主にISDNや携帯電話などの通信端末や交換機のファームウェア、デバイスドライバの開発に携わるが、それに伴う開発環境整備などのコンサルティングなども同時に行っている。最近は、組み込み系の開発現場に即した現実的なテスト手法に興味を持っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。