内容説明
樋口一葉研究の最前線。最新の問題意識にたった、多様な論考12篇が結集。樋口一葉研究の「いま」がここにある。
目次
「暁月夜」に潜在するもの
『琴の音』を響かせるもの―独奏から重奏へ
『大つごもり』の罪と罰
『十三夜』論―コミュニケーションの不可能性
物語ることの悪意―「われから」を読む
村上浪六と一葉―『樋口一葉全集』未収録資料「三日月序」を視座として
樋口一葉における「奇蹟の期間」の構築―“男女入れ替え”から“合体”へ
悲惨小説としての一葉作品
樋口一葉と同時代作家―北田薄氷・泉鏡花を中心に
資料一般から抽出される一葉の思考の世界―特に「流れ」をめぐって
戦後民主主義と樋口一葉―児童向け伝記物語の問題点をめぐって
英訳『にごりえ』