内容説明
「国際詩人」としての啄木の貌をさぐる。啄木における、朝鮮・中国などの東洋、そしてドイツ・アメリカ・ロシアなどの西欧への認識、またそれらの地での翻訳や研究状況などの調査、さらに尹東柱、Heinrich Heine、トルストイとの比較などを通して、啄木を「国際詩人」として位置づける試み。
目次
序章 尹東柱・石川啄木・Heinrich Heine
第1章 東洋への視座(石川啄木における朝鮮・中国;啄木における朝鮮;喩としての亡国―石川啄木・朝鮮国の墨塗りの歌をめぐって ほか)
第2章 西欧への視座(啄木の国家認識―アメリカとロシアを通して;アメリカとロシアへの接近と相違;石川啄木のドイツ認識―ビスマルク評価の変化を中心に ほか)
著者等紹介
池田功[イケダイサオ]
1957年新潟県に生まれる。明治大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1988年から2年間、韓国・東国大学校招聘特別専任講師を務める。2003年から2年間、ドイツ・フライブルク大学客員研究員、及びボン大学日本文化研究所客員研究員を務める。明治大学政治経済学部教授。国際啄木学会副会長兼事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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