内容説明
島崎藤村・有島武郎・遠藤周作・山本周五郎…神の御前に立つ真摯な倫理と恩寵。日本近現代文学の機軸を探る試み。
目次
第1部 近現代文芸試論(藤村と北村透谷;島崎藤村と二人の“父”―島崎正樹と木村熊二;あるピューリタンの大志―W.S.クラークが札幌農学校創設に夢見たもの ほか)
第2部 近代文芸とキリスト教(中村正直(敬宇)―「敬天愛人」キリスト教市民道徳への敬意
森鴎外―永遠のまなざしの下に
夏目漱石―真面目の倫理と超越者 ほか)
第3部 エッセイ・書評(「神」は異なる顔を持つか;ある国家神道主義者の遺書;結婚愛のかたち―三浦光世・綾子『共に歩めば』 ほか)
著者等紹介
大田正紀[オオタマサキ]
1949年三重県紀伊長島町に生まれる。1974年関西学院大学文学部日本文学科卒業。1981年関西学院大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程単位取得満期退学。聖和大学助教授を経て、梅花短期大学日本語表現科教授、関西学院大学社会学部講師
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