内容説明
深刻悲痛なるユーモアの苦さと現実超脱の夢を抱いて疾風荒れ狂う吹きさらしの荒野へ!虚空につるされた人間が“生きる”ために希求した文学。漱石解纜のドラマを追尋した論集。
目次
1 漱石―その解纜(漱石と狂気;文科大学時代―その希求と煩悶と;大学人漱石;『文学論』の位置―その未完成の問題に即して ほか)
2 日本近代文学周行(美妙斎の句読法―四迷への影響を中心に;「浮雲」とゴンチャロフの諸作品;「浮雲」におけるロシヤ文学の問題;樗牛の個人主義―「美的生活」論をめぐって ほか)
深刻悲痛なるユーモアの苦さと現実超脱の夢を抱いて疾風荒れ狂う吹きさらしの荒野へ!虚空につるされた人間が“生きる”ために希求した文学。漱石解纜のドラマを追尋した論集。
1 漱石―その解纜(漱石と狂気;文科大学時代―その希求と煩悶と;大学人漱石;『文学論』の位置―その未完成の問題に即して ほか)
2 日本近代文学周行(美妙斎の句読法―四迷への影響を中心に;「浮雲」とゴンチャロフの諸作品;「浮雲」におけるロシヤ文学の問題;樗牛の個人主義―「美的生活」論をめぐって ほか)