内容説明
「高岡市万葉歴史館」の初代主任研究員として、今日の万葉歴史館の基礎を築いた著者の遺稿論文集。
目次
第1章 日本書紀における歌謡の享受(勾大兄妻問い歌謡(紀九六番歌謡)私考
推古紀「上寿歌」に対する疑問と成立時期
わざうた小考―解釈を記す歌、記さない歌について)
第2章 万葉歌人と古歌の享受(憶良と歌謡―記紀の歌謡と一致する語句をめぐって;憶良と『類聚歌林』―主としてその編纂時期をめぐって;憶良の用語―主として人麿歌集歌・巻十三の歌と一致する語句をめぐって;長屋王の変と小野老;大伴坂上郎女―家系と出生)
第3章 古代和歌の享受(『古今和歌六帖』の家持歌;国学における万葉集の研究―賀茂真淵以後;本居宣長の東歌解釈をめぐって;芥川龍之介の短歌と万葉集)