日本語表現論考

日本語表現論考

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  • サイズ A5判/ページ数 439p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784273030957
  • NDC分類 810
  • Cコード C0081

内容説明

文体論・表現論における言語作品の分析においては、言語上の特色を出発点とすることになっているが、その際に常に問題となるのは、言語表現上のどのような特性に注目して分析を進めたらよいか、という点である。それは、定性的方法を取ろうと、定量的方法を取ろうと、いずれの場合においても同様に生じてくる問題である。そこで第一に、言語上の特性を取り出すのに役立つと考えられる、日本語の音韻・語彙・語法の種々相について論述することが必要であると考えた。本書第一部は、その意味で設けたものである。このことによって、表現特性を指摘するのに必要な、言語感覚を豊富にすることができると考えたからであ。第二に、そうした言語感覚に基づいて抽出された種々の表現特性を駆使した、具体的な作品分析が実際に可能なことを、実例を掲げることによって示すこととした。本書第二部は、そのことを目指して設けたものである。このことにより、日本語表現研究の方法論を開発すると同時に、その具体的研究成果をも提示しようと考えた。その結果、本書は日本語の文章研究・文体論・表現論に寄与しようとするものである。また、文書研究・文体論・表現論は、文学研究・文法論・国語教育等の諸領域とも関係が深く、それらの諸分野に対しても貢献することを目指すものである。

目次

第1部 表現分析の基礎となる日本語の音韻・語彙・語法についての考察(S・マーチンの日本語研究;「重箱読み」と「湯桶読み」;禅宗の伝来に伴う漢語の輸入;正法眼蔵の語彙 ほか)
第2部 日本語の表現分析(日本語の比喩;文章読本;推理小説の表現;梶井基次郎の文体 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めんま

21
助詞「は」「も」や仏教由来語彙など言葉についてのあれこれを論じる第一部と比喩や作家の文体といった表現を論じる第二部から成る。第一部は、色々な問題に唾を付けたくらいで見るべき知見は無く、第二部は安部公房が嫌いで太宰治が好きという著者の価値評価が前面に出ており、疑問符が付く。2021/07/30

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