内容説明
本書は、著者が昭和三七年三月に国学院大学から文学博士を取得されたご遺稿の学位論文「源氏物語の包含する語法・用語例の研究」を主内容とし、これに今泉忠義・金田一京助両博士による当時の審査要旨、ならびに本書のために新たに執筆をお願いした久保田淳博士による「解題」をあわせて刊行するものである。
目次
橘誠「学位論文」審査要旨
語法編 主語特示の「が」(主語特示の「が」に関する諸説;主語特示の「が」の全般的考察;河内本における主語特示の「が」;むすび)
用語例編「わかわかし」と「わかやかなり」(源氏物語に現はれる形容詞・形容動詞の概観;「わかし」の語義;「わかわかし」の語義;「わかやかなり」の語義;「わかし」「わかわかし」「わかやかなり」の語義の関係)