内容説明
古代から中近世に至る伝承の「をとこ」と「をとめ」を対象とし、文芸研究と民俗学的方法を交差させ、文芸の享受史を探る。
目次
序章 伝承の「をとこ」と「をとめ」
1 幼童論(ヒルコ伝承論;童子論―ヤマトタケル・スサノヲ・桃太郎)
2 親子論(聖母の源流と生成―神功皇后と応神天皇;親子の絆―景清と人丸姫)
3 歌人論(伝承の人麻呂;衣通姫の流―小町遊女伝承;歌舞の菩薩―伝承の和泉式部)
4 筑紫をとめ論(伝承の「筑紫をとめ」―松浦佐用姫1;蛇に魅入られた「をとめ」―松浦佐用姫2;「筑紫をとめ」の末裔―檜垣の嫗)
終章 風流な「をとこ」と「をとめ」