内容説明
石川啄木の魅力には測り知れないものがある。その文学、人間も含めてである。その表現したもの、日記や手紙にも啄木の文学、人間の魅力は、いたるところで感受することができる。長年にわたって啄木に言及してきた著者が啄木の魅力に迫る。
目次
新たな啄木像―『石川啄木の手紙』への書評・書簡を通して
啄木―近代文学における位置
透谷から啄木へ―明治文学史の一系譜
啄木詩歌における「夕暮れ」
日露戦後の啄木―閉塞感覚の形成
啄木「時代閉塞の現状」前後
啄木と女性―「ローマ字日記」の周辺
啄木と時代―その思想
啄木と「平民新聞」
啄木と宮沢賢治―〈戦争〉という視点より〔ほか〕