内容説明
本書は、家持が歌の立脚点そしてモチーフとした氏族意識を、古代律令国家の中に問い返し、彼の生き方と歌の在り方、或いは『万葉集』の編纂意識との関わりを吟味している。
目次
序編 本論の視点
第1編 旅人文学と氏族伝統―家持の氏族意識を考えるために(旅人の氏族意識;大伴狭手彦以前―ヒレ振峯物語の形成 ほか)
第2編 家持文学と氏族伝統(家持の氏族意識;出金詔書―大伴・佐伯氏の伝統顕彰の意義 ほか)
第3編 『万葉集』の編纂と氏族伝統(編纂者への視点―巻六の場合;望郷の念と歌群の編纂―遣新羅使人歌群の場合 ほか)
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- 和書
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