内容説明
歴史文化の基盤である都城の総合研究。細分化された研究はどこへ向かおうとしているのか。今ここに、一つの試みを提示し、世に問う。考古学、庭園史、建築史、文学を軸にして、それぞれが寄り添い、微妙に牽制しあいながら歴史と文化の本質へ迫る。
目次
平安京跡発掘調査の現在
平安京の園池
難波宮―研究状況と課題
聖徳太子の功罪
『源氏物語』宇治山里考―夕霧の山荘と八宮の山荘
宇治十帖の舞台―宇治と小野の住まいのイメージ
『源氏物語』宇治山荘・小野山荘の建築物・苑庭
紫上の「片生ひ」と成人儀礼―「片生ひ」と「片成り」を軸にして
『宇治拾遺物語』「道命阿闍梨」考