内容説明
文学史、都市史、建築史から平安京を解明。平安京文化の真髄たる『源氏物語』の語る最も華麗で広大な邸第である「六条院」について、文学と建築の両方面から論じられている。また『源氏物語』の本文批判についての状況、『源氏物語』にみえる平安京と、その苑池、邸第などを考察。
目次
光る源氏の六条院復元図「第二案」
『源氏物語』の六条院―その想定平面図の根拠
平城・長岡・平安京遷都をめぐる話題二つ
『源氏物語』の本文史について―書誌の文明史的考察
「本文批判」のすすめ
源氏物語の登場人物と本文異同
桃園・世尊寺、および源氏物語の「桃園の宮」
平安京の不在―『源氏物語』の時空
『源氏物語』「せんすい」考