目次
1 歌物語の〈結晶〉と古代創り物語の〈達成〉(『伊勢物語』から『平仲物語』へ;平安朝の物語と賜姓源氏;『源氏物語』古註の初期における準拠説;宇治十帖の書継ぎとしての雲隠六帖 ほか)
2 〈美意識〉の成立と展開―枕草子の場合(自然観照にみえる清少納言の精神構造;『枕草子』における創作心理の展開)
3 解体・崩壊期における〈作者層〉の精神と展開(菅原孝標女作品考;『夜の寝覚』冒頭に関する一考察;『浜松中納言物語』への視点;『狭衣物語』の世界;『今昔物語集』巻第廿五における多田源氏;鴨長明覚書―西行との関連について ほか)