感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
6
「古代インドでは沓が王を迎えるべき座として、王位・王権の象徴とみなされていた…これに思い合わされる民俗は、欧州の諸国にもかなり広汎にわたって認められる。グウルド師の『アブックオヴフォウクロア』から、その二三の例をとってみると、グウルド師は、仏、独などでみられる花嫁・婿に古靴を穿かせたり投げつけたりする婚姻習俗に触れながら…「スカンヂナヴィヤでは、養子を取ろうと思ふ者は、まづ牡牛を殺して右足から皮を剥ぎ取つて、靴を拵へなくてはなりません。最初にこの男がまづこの靴を穿き、次に養子にしようと思ふ者に穿かせる…」2020/07/12