感想・レビュー
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双海(ふたみ)
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後白河天皇の第3皇女にして賀茂斎院であった式子内親王の歌集です。私が彼女と出会ったのは百人一首中の「玉のをよ・・・」の歌でした。いま、その全歌集を読むことができて仕合せに思います。2014/12/21
9che
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レポートの参考資料として。2016/06/26
月音
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しっとりとした抒情、匂やかな感性と気品。歌風と、内親王・斎院という身分から世の濁りに染まらず、ひっそりと穏やかな生涯を送ったとイメージしていた。が、事実は宮中の内紛に巻き込まれ、源平争乱の時代ともあって不遇の晩年だったという。都の外へ出ることはまずなかっただろうに、詠まれた数々の旅の歌。華やかだった昔を懐かしみ、今の孤独を哀しむ歌。隠棲への望み。胸が締め付けられる。…せめて、歌を詠みながら心は鳥のように晴れやかに、自由な世界を翔けていたと思いたい。⇒続2023/05/26
Waka
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この図書の出されたのちの研究で否定された論もあるが、それは先行研究として当然のことかと。具体的には、式子の生年はもう明らかになっているし、守覚法親王も以仁王も同母兄ではなく同母弟、休子内親王の生母は式子たちの母とは異なる。式子の出家年次についても明らかになった。 それはそれとして割り引いて、もう7年ぐらい、資料として重宝している。版が改まったらこのあたりも書き直されるのだろうか。2019/06/18
だな
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面白かった2019/01/27