“記憶”と生きる―元「慰安婦」姜徳景の生涯

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“記憶”と生きる―元「慰安婦」姜徳景の生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784272521067
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0021

出版社内容情報

映画『“記憶”と生きる』今夏公開予定! 韓国における「慰安婦」運動のシンボルだった姜徳景の半生を追った記録。

本書は韓国における「慰安婦」運動のシンボルだった姜徳景の半生を追った記録である。1994年12月から、肺がんで死去する直前の97年1月までの生活と語りを記録し、さらに独自に姜徳景の足跡をたどる現地取材をおこなった。巻頭には姜徳景が描いた絵をカラーで掲載。

はじめに 等身大の“顔”を描く

第1章 ナヌムの家
死の床/姜徳景との出会い/撮影開始/ナヌムの家のハルモニたち/ナヌムの家の日常生活

第2章 女子挺身隊
少女時代/「女子挺身隊」の痕跡/寄宿舎生活

第3章 「慰安所」生活
強姦/「慰安所」/再訪/解放と妊娠/出産

第4章 悔恨
帰郷/子どもの死/屈折した加害者への心情/「コバヤシ」捜し

第5章 求婚の拒絶
弟・姜炳熈/求婚を拒む秘密/自殺未遂/米軍基地での仕事

第6章 同棲
ソウル上京/隠された同棲生活/愛人の死と堕落/封印されたもう一つの「同棲生活」

第7章 告白
荒んだ農園生活/初めての告白/元「慰安婦」としての申告

第8章 金順徳
金順徳の「慰安婦」生活/??申告?≠フ逡巡/自尊心

第9章 「償い金」
ナヌムの家の不協和音/「慰安婦」問題のシンボルに

第10章 伝達と表現
ドキュメンタリー映画『低い声』/絵画で訴える元「慰安婦」

第11章 最期
肺がん末期の宣告/ナヌムの家再訪/最後のたたかい

あとがき

【著者紹介】
1953年生まれ。中東専門雑誌の編集者を経て、現在フリー・ジャーナリスト。1993年よりビデオ・ジャーナリストとしての活動も開始。日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)正会員。著書に『沈黙を破る─元イスラエル軍将兵が語る“占領”』(岩波書店、2008年)ほか多数。映像作品に『飯舘村―放射能と帰村』(2013年)『“異国”に生きる―日本の中のビルマ人』(同)ほか。

内容説明

心と身体に刻まれた傷。アジア太平洋戦争下、「慰安婦」にされた一人の朝鮮人女性の半生を追い、その“顔”と“痛み”を描き出す。

目次

ナヌムの家
女子挺身隊
「慰安所」生活
悔恨
求婚の拒絶
同棲
告白
金順徳
「償い金」
伝達と表現
最期

著者等紹介

土井敏邦[ドイトシクニ]
1953年佐賀県生まれ。ジャーナリスト。ドキュメンタリー映像シリーズ『届かぬ声―パレスチナ・占領と生きる人びと』(全4部)の第4部『沈黙を破る』で第9回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞(公共奉仕部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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makimakimasa

6
2013年の大阪市長・橋下発言がきっかけで、眠っていた原稿を元に出版(取材は1994年末~1998年末)。慰安婦問題で「当事者達の等身大の姿と顔」そして「痛み」の視点が見えにくいもどかしさが原点となっている。姜さんは元慰安婦のシンボル的存在。壮絶な人生が丹念に辿られる。画才もあり、「奪われた純潔」「梨をとる日本軍」が特に心に迫る。あとがきで、自国の加害責任と向き合う姿勢をドイツと比較し、自身のパレスチナ取材経験を元に考察した著者の問いかけが重い。せっかくなら「ナヌムの家」のその後の経過も書いて欲しかった。2018/11/05

asan

2
元「慰安婦」姜徳景の証言を元に土地、関わった人など姜さんがたどった軌跡を丁寧に追ったもの。その土地や置かれた環境がよく想像できて、16歳のある時期に思いがけず「慰安婦」にされてしまい、それからの人生を大きく変えられてしまった姜さんの苦悩というか苦しくて叫びだしそうな”思い”が押し寄せるように伝わってきた。姜さんの気持ちがとても表れた絵も印象的だった。姜さんは日本政府に対し、謝罪と真相究明を求めていた。過去の過ちに学ぶことにどんな意味があるのか。一人の人の人生として心に刻んでおきたいと思う。2016/10/11

えんさん(연싼)@読書メーター

2
同タイトルの映画を見たにも関わらず、卒論のためにやっと読みました。タイトルの「記憶と生きる」、それは「慰安婦」にされた経験に苦しみながら、そしてそれを恥として、後ろめたい感情を持ちながら生きてきた姜徳景(カンドッキョン)ハルモニを表したものだと思う。「慰安婦」たちの記憶はそれぞれ異なる。次々と被害者が亡くなっていく中で、私たちは彼女たちの記憶を残すことは可能なのだろうか?2016/01/22

田中峰和

1
吉田証言が虚偽だとされると慰安婦問題はなかったとしてしまう日本の世論。確かに済州島で奴隷狩りのような強制連行はなかったが、挺身隊として応募した少女たちが慰安婦として働かされた事実はあったのだ。この本は約20年前、著者が韓国の元慰安婦に取材して集めた証言である。彼女たちは貧しい家計を助けるため、女子挺身隊に応募し労働力として来日したのだ。一人の少女は食べものも与えられず重労働をさせられ脱走、兵隊に捕えられ強姦され、慰安所に送られたという。ヒロシマの被害は悲惨だが、同時に加害者であった事実を忘れてはならない。2015/07/27

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