出版社内容情報
映画『“記憶”と生きる』今夏公開予定! 韓国における「慰安婦」運動のシンボルだった姜徳景の半生を追った記録。
本書は韓国における「慰安婦」運動のシンボルだった姜徳景の半生を追った記録である。1994年12月から、肺がんで死去する直前の97年1月までの生活と語りを記録し、さらに独自に姜徳景の足跡をたどる現地取材をおこなった。巻頭には姜徳景が描いた絵をカラーで掲載。
はじめに 等身大の“顔”を描く
第1章 ナヌムの家
死の床/姜徳景との出会い/撮影開始/ナヌムの家のハルモニたち/ナヌムの家の日常生活
第2章 女子挺身隊
少女時代/「女子挺身隊」の痕跡/寄宿舎生活
第3章 「慰安所」生活
強姦/「慰安所」/再訪/解放と妊娠/出産
第4章 悔恨
帰郷/子どもの死/屈折した加害者への心情/「コバヤシ」捜し
第5章 求婚の拒絶
弟・姜炳熈/求婚を拒む秘密/自殺未遂/米軍基地での仕事
第6章 同棲
ソウル上京/隠された同棲生活/愛人の死と堕落/封印されたもう一つの「同棲生活」
第7章 告白
荒んだ農園生活/初めての告白/元「慰安婦」としての申告
第8章 金順徳
金順徳の「慰安婦」生活/??申告?≠フ逡巡/自尊心
第9章 「償い金」
ナヌムの家の不協和音/「慰安婦」問題のシンボルに
第10章 伝達と表現
ドキュメンタリー映画『低い声』/絵画で訴える元「慰安婦」
第11章 最期
肺がん末期の宣告/ナヌムの家再訪/最後のたたかい
あとがき
【著者紹介】
1953年生まれ。中東専門雑誌の編集者を経て、現在フリー・ジャーナリスト。1993年よりビデオ・ジャーナリストとしての活動も開始。日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)正会員。著書に『沈黙を破る─元イスラエル軍将兵が語る“占領”』(岩波書店、2008年)ほか多数。映像作品に『飯舘村―放射能と帰村』(2013年)『“異国”に生きる―日本の中のビルマ人』(同)ほか。
内容説明
心と身体に刻まれた傷。アジア太平洋戦争下、「慰安婦」にされた一人の朝鮮人女性の半生を追い、その“顔”と“痛み”を描き出す。
目次
ナヌムの家
女子挺身隊
「慰安所」生活
悔恨
求婚の拒絶
同棲
告白
金順徳
「償い金」
伝達と表現
最期
著者等紹介
土井敏邦[ドイトシクニ]
1953年佐賀県生まれ。ジャーナリスト。ドキュメンタリー映像シリーズ『届かぬ声―パレスチナ・占領と生きる人びと』(全4部)の第4部『沈黙を破る』で第9回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞(公共奉仕部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- インターネット白書2017 - IoT…