出版社内容情報
立地を決めた地域と、阻んだ地域――実験炉導入以後、地域社会における原発の受容過程をリスクとリターンの交換関係から描く。
「平和利用」と「安全」を信じ、町の繁栄を願って立地を決めた地域。他方、安全な土地を守ろうと立地を阻んだ地域。実験炉導入前後から現在まで、地域社会における原発の受容~変容過程をリスクとリターンの交換関係から描く。
第一章 原子力開発の開始と原子力関連施設の大都市圏からの排除
第一節 原子力開発の開始
第二節 日本原子力研究所東海村立地とリスク認識
第三節 「反原発運動」の源流としての関西研究用原子炉設置反対運動
第四節 原子炉立地審査指針の確定
第二章 地域開発としての福島第一原発の建設(一九六〇-一九六七)
第一節 福島県による原発誘致活動
第二節 福島第一原発立地と地域社会
第三節 福島第一原発の建設
第三章 福島県における原発建設反対運動の展開(一九六八-一九七三)
第一節 原発建設予定地における地権者の反対運動
第二節 一般住民による原発建設反対運動
第三節 福島県議会における反対意見の噴出
第四章
内容説明
原発を受容した地域、拒否した地域、その分岐点とは?「平和利用」と「安全」を信じ、町の繁栄を願って立地を決めた地域。他方、放射能汚染を恐れ立地を阻んだ地域。実験炉導入前後から現在まで、地域社会における原発の受容~変容過程をリスクとリターンの交換関係から描く。
目次
第1章 原子力開発の開始と原子力関連施設の大都市圏からの排除(原子力開発の開始;日本原子力研究所東海村立地とリスク認識;「反原発運動」の源流としての関西研究用原子炉設置反対運動;原子炉立地審査指針の確定)
第2章 地域開発としての福島第一原発の建設(一九六〇~一九六七)(福島県による原発誘致活動;福島第一原発立地と地域社会;福島第一原発の建設)
第3章 福島県における原発建設反対運動の展開(一九六八~一九七三)(原発建設予定地における地権者の反対運動;一般住民による原発建設反対運動;福島県議会における反対意見の噴出)
第4章 電源交付金制度と原発建設システムの確立(一九七四~)(電源交付金制度の成立;原発依存社会の行方;「日常の風景」を切り裂いた三・一一)
著者等紹介
中嶋久人[ナカジマヒサト]
1960年生まれ。小金井市史編さん委員。早稲田大学大学院博士課程修了、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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