内容説明
「粛正掃蕩作戦」の名で中国各地で大規模に展開された日本軍の軍事行動は、「三光作戦」と呼ばれて憎まれ、恐れられた。本書では、この作戦の標的となった河北省定県の北〓(タン)村での作戦行動とそれによる被害を現地調査と資料であとづけ、併せて、日中戦争全体における位置づけ、ナチのジェノサイドとの比較、国際法からみた戦争犯罪の認定などの視点から、「三光作戦」を多角的に究明する。
目次
第1部 研究(抗日根拠地にたいする「掃蕩」と「反掃蕩」―河北省中部の事例;日本軍の華北戦略と粛正掃蕩作戦;ドイツ軍の殱滅戦と日本軍の粛正掃蕩戦―「戦時ジェノサイド」の視点から;国際法と粛正掃蕩作戦=“三光作戦”)
第2部 検証(北〓村調査の経緯と概要;生存者は語る―北〓村事件・事実と被害の証言;証言が明らかにしているもの)
第3部 研究課題と展望(日本における「三光作戦」研究;冀中における地道戦の展開)
著者等紹介
石田勇治[イシダユウジ]
東京大学大学院助教授
井上久士[イノウエヒサシ]
駿河台大学教授
小野寺利孝[オノデラトシタカ]
弁護士(文京協同法律事務所)
田中隆[タナカタカシ]
弁護士(北千住法律事務所)
松井繁明[マツイシゲアキ]
弁護士(都民中央法律事務所)
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