出版社内容情報
近代以降に欧米文化の受容と共に拡大した日本の牛肉食。政府の主導と「開化」イメージの流行を軸に語られてきたその実態を、農耕用の役牛を中心とした既存の生産体制、前近代からの肉食文化、戦争を画期とする需要変化など、帝国圏全体の多元的な背景に光を当てて追究。生産・供給との相互関連という画期的視点から、牛肉消費の展開を解明する。
内容説明
近代以降に欧米文化の受容と共に拡大した日本の牛肉食。政府の主導と「開化」イメージの流行を軸に語られてきたその実態を、農耕用の役牛を中心とした既存の生産体制、前近代からの肉食文化、戦争を画期とする需要変化など、帝国圏全体の多元的な背景に光を当てて追究。生産・供給との相互関連という画期的視点から、牛肉消費の展開を解明する。
目次
序章 課題と視角
第1章 新政府による牧畜・肉食奨励策
第2章 煮込、牛鍋、西洋料理―文明開化期における牛肉消費の三態と受容の論理
第3章 日露戦争を契機とする牛肉供給の多様化
第4章 内地における高級肉生産の動き―滋賀県における牛肥育
第5章 戦間期における牛肉供給の多様化―山東牛と朝鮮牛を中心に
終章 生産・供給からみえる牛肉食の複層性
著者等紹介
野間万里子[ノママリコ]
1979年、石川県に生まれる。現在、大阪樟蔭女子大学学芸学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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