内容説明
「自由主義史観」は、21世紀の日本を一体どこへ導こうとしているのか?その病理を徹底解明し、日本人の歴史認識を問いなおす。
目次
1 「自由主義史観」は二一世紀の日本をどこへみちびくか
2 日本にとって大陸侵略はさけがたい道だったのか―明治前期の選択
3 「自国」中心・「国益」中心史観の誤り
4 アジアのなかの日本と近現代史認識の現在
5 現代ドイツの「過去の克服」と歴史認識―アウシュヴィッツ後の反ユダヤ主義をめぐって
6 南京事件研究の戦後史
7 日本軍の戦争犯罪と戦犯裁判を考える
8 『教科書が教えない歴史』が描く女性像
9 史観・叙述・史料をめぐって―最近の歴史学・歴史教育の情況のなかで
10 天皇制教学論
11 戦前日本の平和教育・学習(運動)の到達と継承