南京の日本軍―南京大虐殺とその背景

  • ポイントキャンペーン

南京の日本軍―南京大虐殺とその背景

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 124p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784272520510
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0021

内容説明

いま、もっとも読みやすく、最新の研究成果をとりいれた本南京事件を知りたい人に最適の入門書。

目次

1 南京攻略戦と大虐殺(南京戦への道程;南京攻略戦の展開;捕虜の組織的殺害 ほか)
2 事件の背景と原因(日本軍隊の特質;軍の素質の低下;指揮官と幕僚の変質 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そーすけ

4
47*引用されている一次資料が、片仮名まじりのものが多くて読みにくかった。自分が思っていたよりも、虐殺の規模や期間が大きかった。精神主義の強調、軍の質の低下、補給を無視して現地調達、下剋上の風習、大義なき戦争、など虐殺が起こった背景についても触れられていて勉強になった。残念ながら、起こるべくして起こった虐殺のようだ。2016/02/21

Donryu

4
「南京」について言及するとき、その発言は好むと好まざるとにかかわらず、政治的な匂いを帯びてしまう。事実の蒐集が顧みられることは少なく、合目的な解釈の応酬が繰り返されるばかり。日本軍が「南京」へと至る道程を簡潔に述べた本書もまた、「南京」論争の磁場から自由なわけではない。 士気沈滞し、目的を見失った集団が、異常な状況下でいかなる行動をとったのか。日本軍という組織に対して著者が向けるまなざしは厳しい。けれども、そのバイアスを考慮してなお、職業軍人として大陸に従軍した近代史家が綴る歴史には一読の価値がある。2013/11/28

kadoyan

3
南京大虐殺へ向かう日本軍の急進性、野蛮性を公的記録も含めて示し、南京大虐殺の歴史的真実に迫る。国際法をまるで無視しおこなった大虐殺は、他国でも例をみない。20万人という虐殺した中国人の数も、埋葬した記録から東京裁判でも採用されている数だとあらためて認識。慰安婦問題も南京で強姦をくりかえすなかで、敵の抵抗と、性病などがはやるという軍事規律上の理由で、設置されたという。戦後70年を節に、日本軍の蛮行の歴史的検証をすすめ、歴史の真実をふまえ日本が中国、アジア、国際社会に真摯なメッセージを送ることが求められる。2015/02/07

鈴木誠二

1
「大虐殺」であったか「組織的」であったかはともかく、一次資料の引用から南京攻略戦の混乱ぶりと無統制ぶりが良く分かる一冊。2013/09/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/50775
  • ご注意事項