出版社内容情報
経済、統治、生活の場面から安倍政権の特殊性と普遍性を浮き彫りにし、新自由主義と軍事大国化からの転換の可能性と課題を探る。
日本は今、大きな岐路に立っている。戦後日本の大転換をめざす安倍政権の特殊性と普遍性を、歴史的に把握し、経済、統治、生活の場面から分析。新自由主義と軍事大国化からの転換の可能性と課題を探る。
【著者紹介】
唯物論の研究および現代社会と文化に関する批判的研究の発展と交流を目的とする1978年創立の全国学術団体。
内容説明
急激かつ大規模に改変されようとしている“国のかたち”日本は今どこへ、向かっているのか?「戦後日本」の大転換をめざす安倍政権の特殊性と普遍性を、歴史的に把握し、統治、社会保障、経済、教育の面から分析。新自由主義と軍事大国化からの転換の可能性と課題を探る。
目次
特集 転換する支配構造―安倍政権的なもの(『標的の村』が呼び起こす市民の力―監督三上智恵さんに聞く、沖縄の危機、日本の危機;安倍政権と戦後システムのゆらぎ―同一の未解明の歴史的課題のさまざまな解き方;安倍政権と日本の貧困―弱者を憎む強者;“教育の政治化”の力学―民主主義と立憲主義の危機;成長戦略とコーポレート・ガバナンス―日本経済の構造変化と株主価値重視経営)
思想のフロンティア(ミヒャエル・ハインリッヒによる「『資本論』の新しい読み方」―『価値の科学』の論理構造;規範・欲望・承認―ピピン、マクダウェル、ブランダムによるヘーゲル『精神現象学』「自己意識章」の規範的解釈)
レヴュー・エッセイ(日本近代の自己認識―諭吉の愉快と漱石の憂鬱;福島/市民から見た映画「ハンナ・アーレント」)
研究論文(マルクス「小経営的生産様式」論の再検討―「小農理論」の視座から;公的領域の可謬性と抵抗としての活動―H.アレントにおける「始まり」の恣意性と市民的不服従について)