出版社内容情報
民意との乖離に高まる政治不信。他方での社会運動の広がり。社会変革の胎動を読み解き、デモクラシー実現の課題と方向性を探る。
民意が反映されない選挙制度、その反映としての投票率の低下と政治不信のスパイラル。他方での脱原発デモやネット空間での言論・社会運動の広がり。社会変革の胎動を読み解き、デモクラシー実現の課題と方向性を探る。
●特集 デモクラシーを砥ぎなおす
インタヴュー1 新自由主義時代のデモクラシー(渡辺治/聞き手・市原あかね・二宮元)
インタヴュー2 社会運動から政治へ-弱者救済のためのリアリズム(宇都宮健児/聞き手・三崎和志)
社会再生の民主主義--デンマーク型社会からの示唆(小池直人)
『資本論』によるラディカル・デモクラシーの深化(明石英人)
エネルギー・デモクラシーの源流と構想(澤佳成)
●思想のフロンティア
グローバル資本主義の争点--ハーヴェイの『資本論』読解をめぐって(大屋貞晴)
エジプト革命第二ステージをめぐる心理戦--中東の革命状況は今どのような段階にあるか(栗田禎子)
●レビュー・エッセイ>
社会的包摂を通しての亜雇用の創出――ロベール・カステル『社会問題の変容』とその後(片岡大右)
日本の大学は死んだのか--ブラック大学、PDCAファシズム、負担者受益、内部留保・資産運用(重本直利)
●研究論文
帝国主義のアポリアとその克服--「アドルノの継承者」としてのサイード読解の試み(橋本直人)
能力主義と教育における平等の分配原理--アマルティア・センのケイパビリティ・アプローチを手がかりに(福島賢二)
〈労働する動物〉に「政治」は可能か?--ハンナ・アーレントの労働運動論から(百木漠)
【著者紹介】
唯物論の研究および現代社会と文化に関する批判的研究の発展と交流を目的とする1978年創立の全国学術団体。
内容説明
新自由主義の剥奪的政策とグローバル経済の展開により、各地で拡大する矛盾。その亀裂のなかから立ちのぼる、人々の新たな動き。社会変革の胎動を読み解き、「生活としてのデモクラシー」実現の課題と方向性を探る。
目次
特集 デモクラシーを研ぎなおす(デモクラシーを研ぎなおす―特集にあたって;インタヴュー1 新自由主義時代のデモクラシー―参院選後の構造改革政治の行方と対抗運動の課題;インタヴュー2 社会運動から政治へ―弱者救済のためのリアリズム;社会再生の民主主義―デンマーク型社会からの示唆;『資本論』によるラディカル・デモクラシーの深化;エネルギー・デモクラシーの源流と構想)
思想のフロンティア(グローバル資本主義の争点―ハーヴェイの『資本論』読解をめぐって;エジプト革命第二ステージをめぐる心理戦―中東の革命状況は今どのような段階にあるか)
レヴュー・エッセイ(社会的包摂を通しての亜雇用の創出―ロベール・カステル『社会問題の変容』とその後;日本の大学は死んだのか―ブラック大学、PDCAファシズム、負担者受益、内部留保・資産運用)
研究論文(帝国主義のアポリアとその克服―「アドルノの継承者」としてのサイード読解の試み;能力と教育における平等の分配原理―アマルティア・センのケイパビリティ・アプローチを手がかりに;“労働する動物”に「政治」は可能か?―ハンナ・アーレントの労働運動論から)