出版社内容情報
マルクスの経済学研究の方法は、ヘーゲルに依拠しつつもその批判を通して独自なものとして確立された。『資本論』とその原草稿である「経済学批判要綱」にもとづき、ヘーゲル=マルクス関係を解明。マルクス理論の可能性と課題を示す。
内容説明
現代社会科学と経済学批判の方法論的立脚点は、ヘーゲル=マルクス関係にある!マルクスがヘーゲルから継承した方法の「合理的核心」を『経済学批判要綱』にそくして明らかにする。
目次
第1部 ヘーゲル論理学とマルクス「資本」の方法(ヘーゲル論理学と「資本」の方法;ヘーゲル論理学・有論「質」と「資本」の方法;ヘーゲル論理学・本質論「本質」と「資本」の方法;ヘーゲル論理学・本質論「現象」「現実性」と「資本」の方法)
第2部 『経済学批判要綱』の研究(資本制生産の総体把握とその方法―「1857~58年草稿」研究その1;物象化・矛盾・人間発達―「1857~58年草稿」研究その2)
第3部 現代経済学としてのマルクスへ(経済学批判の方法におけるヘーゲル主義と実証主義;現代経済学としてのマルクス理論の可能性―そのはじまり)
著者等紹介
角田修一[カクタシュウイチ]
1948年生まれ。1975年、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。立命館大学経済学部教授。経済学博士
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