出版社内容情報
学ぶ権利を保障するためには、学校・教職員の専門性に基づく自律的な教育活動が欠かせない。しかし他方で、学校・教育現場への統制の強化が、「民意」を背景に進められてきた。教育における民主主義のあり方を探る本格的研究。
内容説明
学ぶ権利を保障するためには、教育職員の専門性に基づく、学校や公民館などでの自律的な教育活動が欠かせない。しかし他方で、東京・大阪で典型的に見られるように、教育現場に対する統制の強化が、「民意」の名のもとに進められてきた。本書は、自律的な教育活動を支える、教育における民主主義のあり方を、実践的・理論的に探る。
目次
序 教育に求められる自律性と教育政治
第1部 「民意」拡散と教育政治の変容(「民意」拡散による教育専門職裁量の縮小;教師教育における専門的自律性と正統性;教育機関の管理運営における民主主義をめぐる課題)
第2部 「公正な民意」と教育政治のかたち(「民意」拡散に対置しうる「公正な民意」のあり方;学校を基礎とした民主主義のあり方;教育管理職人事における政治の位置)
結 “本当の世界”についての学びを支える教育政治のかたち
付論 「教育行政の社会学」(宗像誠也)の検討―教育政治のかたちを探るための方法
著者等紹介
荒井文昭[アライフミアキ]
1959年生まれ。東京都立大学人文社会学部教授。NPO法人多摩住民自治研究所理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。