目次
戦後教育学と戦争体験の思想化
第1部 教育科学研究会の再建と戦後教育学―勝田守一の教育学を中心に(教育科学研究会はなぜ再建されたのか―「教育の良心」を問いながら;再建時、教育科学研究会は平和をどのように論じたのか―上原專祿と勝田守一を中心に;戦後教育学における「倫理的な問い」―一九五〇年代の『教育』と勝田守一;子ども把握と教育実践の全体構造―一九七〇年代における「教育的価値論」の深まり)
第2部 戦争体験への問いと戦後教育学の形成(教育学はなぜ戦争責任を問わなければならないのか―五十嵐顕の教育学を検討する;五十嵐顕の戦争反省とユーモア;「葉書」三〇枚―五十嵐顕先生を悼む;若者を戦場に送り出す教育は、何度でも問題にする―山住正己の教育学に学ぶ;戦後教育学における「交換の原理」と「敗戦」の問題―宗像誠也と長田新を中心に;戦後教育学における「馴化」と「敗戦」問題―堀尾輝久の場合;戦争と責任と判断と―戦時下の宮原誠一を問いながら)
第3部 教育基本法「改正」問題と戦後教育学(教育基本法の精神と南原繁;ヒロシマの体験と教育基本法の理念;教育基本法「改正」と向きあう―その意図と対抗の立脚点;教育基本法「改正」と立憲主義)
災禍に向きあう教育の思想―勝田守一と石牟礼道子を手がかりに
著者等紹介
佐藤広美[サトウヒロミ]
東京家政学院大学教授(日本近現代教育思想史)。教育科学研究会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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