内容説明
一杯のコーヒーから幸せを考える?遠い世界へとつながって人、動物、木、土…命がめぐる。
著者等紹介
辻信一[ツジシンイチ]
文化人類学者。環境運動家。明治学院大学教員。1999年、NGO「ナマケモノ倶楽部」を設立、以来そのリーダーとして「スロー」をキーワードに環境・文化運動を展開する。「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表
森雅之[モリマサユキ]
1957年、北海道浦河町生まれ。1976年「写真物語」でデビュー。1996年『ペッパーミント物語』(ホーム社)で第25回漫画家協会賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
38
読み友さんの感想を読んで。2010年出版。読みながら、いま私たちの世界は良くなっているだろうか?と自問しました。農薬だけではありません。単一栽培や焼き畑、多様性の減少。わたしたちは複雑な生態系を理解しないまま破壊し続けてきました。数日前までダウンジャケットを着ていた人たちが歩いていた道は、早くも桜が4分咲きー下手したら満開に近い木もー。しあわせって、消費者だけが味わうものではない。そこホント、同じ気持ちです。2024/03/31
なつ
37
久しぶりの辻さん。一杯働いて沢山お金を稼いで欲しい物を買って、という生活が【幸せ】だと思っていたけど、ゆったりスローに、今あるものを大切に、好きなことをして生きる事が【本当の幸せ】だと教えていただいたのが著者でした。元々は夫が辻さん(&サティシュ・クマール氏)の生き方に憧れていて、私に本を薦めてくれたところが始まりでしたが、当時はまだそんなにスローライフという言葉も浸透しておらず、夢のまた夢、な感じでした。が、気付けば今正にそんな生活、そんな生き方をしている私達。夢は叶う。本気で願い、行動すれば、必ず。2024/04/10
ヒラP@ehon.gohon
15
私は美味しいコーヒーを飲みながら、ゆったりした時間画モテればしあわせを感じたりするのですが、この本はそのコーヒーを題材に様々なことを考える導入になっています。 コーヒー農園を作るための自然破壊、貧困層の児童労働、農薬散布…。 少しつめこみ過ぎの上に、フェアトレード、スローライフと、作者の熱い思いを上乗せしています。 でも、コーヒーという嗜好品を通して、様々なことをゆったりと考える時間も大切なような気がします。2023/12/21
ゴロチビ
6
本当のしあわせって何?を問いかける本。フェアトレードのこととか、言ってること全て、全くその通りだなぁと思う。文章担当の辻信一さんの本は読んだことが無かったので今度読んで見ようと思う。ただ、そんな風に読みたい本がどんどこ増えてしまうので読むのが追いつかないのだ。2021/08/07