内容説明
おじいちゃんが死んだ。でも、いなくなった気がしない。死ぬと、どうなっちゃうんだろう。こんなふうに考えたらおもしろい、考える絵本シリーズ。
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年、東京生まれ。詩人。52年、詩集『二十億光年の孤独』でデビュー。詩作を中心に作詞、翻訳、劇作、絵本、映画脚本・監督など幅広い活動をしている。62年『月火水木金土日のうた』で日本レコード大賞作詞賞、75年『マザーグースのうた』で日本翻訳文化賞、82年『日々の地図』で読売文学賞、86年『いつだって今だもん』で斉田喬戯曲賞を受賞
かるべめぐみ[カルベメグミ]
1974年、名古屋生まれ。絵画教室アトリエペペにて、のびのびと美術を学ぶ。1997年、金沢美術工芸大学美術科油画卒業。2003年、イタリアボローニャ国際絵本原画展入選。絵の仕事をしつつ福祉施設での絵画教室ボランティアに参加。石川県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
82
死んだあとのことは誰にも分からない。しかし、想像することは誰にでもできる。「遠い遠いむかし、ビックバンの瞬間にエネルギーから物質が生まれたのだとしたら、死ぬことは物質から自由になって、エネルギーにかえることかもしれない。」と谷川俊太郎さんは考える。ここで言うエネルギーはタマシイと言い換えてもよいだろう。死ぬことをこのようにイメージすると、タマシイは存在し続けると信じることができそうだ。2021/10/13
p.ntsk
52
死は誰もが例外なく避けて通れないもの。この世に生まれた時から運命づけられたもの。死については理屈でいくら語ろうとしても語り尽くせないものがあると思います。死とはなにか。死んだら人はどうなってしまうのか。何もなくなってしまうのか。それとも魂と言われるような存在になるのか。谷川俊太郎さんがこの絵本で実感として感じる死について述べられていますが私も実感として似たようなものを感じました。2014/11/03
夜長月🌙新潮部
32
体感できる死のイメージを伝える本。死ぬと無になるのか?死んだ人との思い出や写真に心動かされることは誰にも分かる。目に見えないエネルギーとなっていることを感じる。かるべさんの絵も印象的。2014/11/03
tokotoko
20
タイトルを見たときに、一瞬「グッ」と詰まったけれど、ある文学館に展示してあるのを読んだ。かるべさんの絵と谷川さんの文章が、まるで映像をみているようにどんどん目から心へ入ってくる。読んでいる間は、きっとこの本の世界にすっぽり入っていたよ!そして、読後、「感動」ってこういう気持ちだったんだなぁって思った。「死」は誰もに平等にやってくる。でも私、生きている間に、この本に出逢えて、本当によかったよ。2013/08/04
Cinejazz
18
〝お爺ちゃんが死んだ...眠っているみたいだけど、お爺ちゃんて呼んでも答えない。手に触ったらすごく冷たい。なんだか怖くなった…。お爺ちゃんはもう、お爺ちゃんじゃなくなったのだろうか。お葬式が終わったら、お爺ちゃんは灰になった。お爺ちゃんはいなくなった。でもいなくなった気がしない。ここにいなくなっただけで、何処かにいるんじゃないかと、わたしは思う。でもここにいないなら、何処に行ったんだろう?…〟人間が死んだら何処にいくの?魂って、どんなものなの? いくら考えても答えはでない問いかけに、詩人<谷川>さんが↓2025/07/03
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