内容説明
どの子にもデコボコがある、その子らしく、ゆっくり育てよう。
目次
1 子育て中のお母さん、お父さんへ
2 ことばの育ち・ことばのしくみ
3 人の育ちには法則性がある
4 ことばの育つ環境をつくろう
5 ことばの遅い子、ちょっと気になる子
6 こころの育ちを大切に
7 こころが育ち、ことばが伸びるために
著者等紹介
中川信子[ナカガワノブコ]
言語聴覚士(ST=Speech Therapist)、「子どもの発達支援を考えるSTの会」代表。東京大学教育学部教育心理学科卒、国立聴力言語障害センター付属聴能言語専門職員養成所卒業(2期生)。旭出学園教育研究所、神奈川県総合リハビリテーション病院、調布市あゆみ学園、東京逓信病院リハビリテーション室、調布市総合福祉センターなどをへて、現在は、東京都の2つの市で1歳半/3歳児健診後のことばの相談や、その他、ことばや発達が遅かったり、心配のある就学前幼児の相談や指導などを行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takao
2
2003年10月10日発行(初版)。著者は言語聴覚士。ことばの発達の遅い子どもをどう見るか、どう関わるか、様々な知見が述べられている。主に乳幼児期の育ちに関わる、障害児保育、療育の話が中心だが、教育一般の話にも通じるものがあり、参考になった。2018/07/03
yucco
1
STさんが書かれた本ということで療育的なお話が強めなのかなと思いながら読み始めましたが、それだけではない、子どもの成長に寄り添う上でもっと根源的で大切なものがある事を思い出させてくれた内容でした。子どもを出来る出来ない(do)の規範で見ず、そこにいる(be)だけで奇跡的な存在なのだという思いを持ってみる…乳幼児期だけでなく学童期に入った我が子に対しても、そんな暖かい姿勢でいたいなと改めて思いました。2022/06/26
みそ
1
1時間かからずさくっと読めたが、内容はぎゅっとつまってる。中川先生の優しい語り口調がいいなあ。誰も責めず、その子らしい人生を応援して。じゃあほっとくのではなくて、丁寧に今できることをやってみる。違うかなと思ったらその都度修正していけばよくて、失敗なんてない。そういうメッセージを保護者に伝える前に、まずは私自身がそういう生き方ができればなと思う。2022/02/06
のん@絵本童話専門
1
言語聴覚士の著書、ハッとする言葉も多い本でした!例えば「子育てに失敗はない」叱らない育児が叫ばれているが、叱らないことで問題児にもなりうるし叱り飛ばして礼儀正しい子にもなりうる。育て方ではなく気質の要因かもしれない。クリティカルシンキング=そうかもしれないしそうではないかもしれないと考える。だから子育てに失敗はなく全てが学びである。「doではなくbe」リトミック、ベビーサイン等0歳から色々doさせて我が子に付加価値をつけようとする親。子供は物ではない、存在するbe。存在することに価値を認める。2021/07/02
なりなり
0
こどもの個人差を肯定し、何ができるかを書いている本。●発達には時期がある。その子の中の「伸びどき」という時期。その時が来るまで、何もしないでニコニコ待っているだけではなく、その子に必要な手立てを講じ、また意識的なかかわりを保ち、その上で本人の熟す時をじっと待つ態度が必要という。2017/07/09
-
- 和書
- 統計データの理論と実際